鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

小規模校にいじめはあるのか~いじめが防げない理由~

 

小規模校である母校の廃校記念企画第3弾。

今回のテーマは「小規模校にいじめはあるのか」です。

 

 

 

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小規模校にも、いじめはある

結論から申し上げて、小規模校にもいじめはあります。

少人数だからわきあいあい?みんな仲がいい?そんなのは幻想です。

 

いじめが成立するのに必要な条件はたった二つ。

  • 人が複数いること。
  • いじめられていると感じている人がいること。 

これだけです。

 

どこからがいじめなのか、みたいなことが話し合われることがありますが、被害者がいじめられていると思えばいじめですからね。

 

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「学校」という段階で、1つ目の条件は自動的に満たします。

 

2つ目の条件に関しては、人の感じ方にも依存する部分があります。

第三者からみていじめだったとしても、本人が「そういうコミュニケーション」と認知しているなら、それはいじめではないってことになります。当然その逆も然り。

 

2つ目の条件に関してはランダム性が高いです。小規模校だから、大規模校だから、はありません。

 

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小規模校で起こるいじめの特徴

いじめの被害は大きく3つに分類されます。

  • 身体的被害
  • 精神的被害
  • 環境的被害

身体的被害とは、暴力など外傷をもたらすいじめです。これってなんで傷害罪適応されないんでしょうね。

精神的被害とは、無視とか仲間はずれなどの精神的を追い込むいじめです。

環境的被害とは、ものを隠されたり、汚されたりといった、周りのものや環境に関するいじめです。

 

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小規模校で起こるいじめのほとんどが精神的被害です

今は大規模校でも中規模校でもほとんどがそうかもしれませんけどね。

 

 

小規模校で無視や仲間はずれが横行する理由

小規模校では、なぜ精神的被害をもたらすいじめが横行するのでしょうか。

 

それを論じる前に、小規模校のいじめにありがちな条件を先にお話しましょう。

それは「加害者側に自覚がない」ということです。

 

以前こんな記事を書きました。

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この記事で、無視されていたAちゃん。小学生の女の子です。

みんなと仲良くしてもらえない。そんな悩みを彼女は抱えていました。

彼女には「みんなと仲良くしたい」という意志もあり、進んで孤立しているわけではありません。仲良くしたいけどできない。なぜかみんな自分のことを見えてないように振る舞うという状況。

所謂、無視されているような状態でした。

 

そんな彼女を取り巻く「いじめている側」の小学生達。

 

彼らはこう言いました。

「Aちゃんといたら気分が悪くなる。けど、いじめたくはないから距離を置いてる」

 

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「みんなと仲良くしなければならない」

そうやって洗脳される小学校教育。でも当然、相性がよくない人っていうのは大人でもそうであるように子供同士でも存在します。

 

どうしても反りが合わなくて生まれてくる「キライ」という感情。それに対して「仲良くしなければならない」と物心ついた直後から繰り返される洗脳。そこに子供が板ばさみになります。

そこから生まれるストレスが攻撃性を生み、いじめになるのです。完全に持論ですけどね。

 

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そういう側面から考えると、少人数で数年間、同じ環境で過ごさなければならない小規模校の児童は大規模校より強いストレスに晒されます。大規模校よりいじめの種は多いでしょう。

 

けれど「いじめはダメじゃね?」ってことは小学生でもわかっています。

そもそも小規模校で特定の人をいじめると、強制ふれあいイベントが多い分、面倒なことが多いです。

損得勘定からしても取るべきではない選択肢なんですよね。。

 

ということで身に余る攻撃性を各々で処理することになります。一番手っ取りはやいのが「関わらない」こと。

いくら頑張ってストレスを処理しても、発生源が処理している分以上のものをせっせと生み出すのなら意味はありません。摂取カロリーが消費カロリーが上回れば、肥満になるのと同じです。

 

それが結果的に、被害者視点での「無視」という現象になるわけです。

 

「いじめたくないから距離を置いてる」

小学生当時、そこまで自分の心を言語化できませんでしたが、要はこういうことなのです。

 

 

小規模校だからいじめは起こらないってわけではない

関わろうとすれば、いじめになる。

いじめたくないから距離を置いても、いじめになる。

 

小規模校のいじめは、そんなジレンマに晒されています。これが小規模校のいじめのメカニズムであり、無視などの精神的被害を被るいじめが多い理由です。

 

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いじめはダメだとわかっているし、肯定することはないけれど、でもどうしようもないなって思います。

だって、こんなジレンマ、簡単に解決できるものじゃないでしょう。ましてや小学生や中学生ですよ。「キライ」という感情を肯定した状態こそ正しいのだと感じます。 

 

自分の子供を小規模校でのびのび育てようか、大規模校で人と関わらせながら育てようか。どっちにするか打診している親御さんからしたら、この記事は「え?小規模校怖すぎ」ってなるかもしれませんね。

 

安心してください。いじめられるとキツイのは小規模校も大規模校も同じです。

 

小規模校だから、大規模校だから云々かんぬんというものではなく、単に子供を取り巻く人間関係の問題です。正直、人間ガチャのようなものです。

 

いじめの有無を「どっちの学校を選ぶか」という焦点にはできません。「そんなん知らん、わからん」です。

正直、こっちの記事の方が参考になると思います。

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ひとつ小規模校の小学校出身の管理人から言わせていただけることがあるならば、管理人は今の小学校出身で本当によかったと思っていますよ。もう一回人生やり直せるとしても、今の同級生達とやり直したいぐらい、かけがえのない日々を送りました。それだけです。

 

 

まとめ

以上、小規模校のいじめの有無と特徴についてでした。

大人同士でそうであるように、子供にも人間関係って難しい課題なんですよね。

 

いじめが100%起こらない環境なんてありません。 

それを自制する人がちゃんといるかどうかで違うかもしれませんけどね。

 

 

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