前受金と前払金の勘定科目について前回、前々回の記事でやっていったが、今回は実践編ということで仕訳を行っていこう。
問:商品100円分の注文を受け、内金として現金20円を受け取った。
出てくる実際の仕訳問題もこんな感じの形式。はい、でてきました。内金。知らない単語ですね。
内金というのは取引が確約したことを証明するために予め代金の一部を受け取っておくこと。他にも手付金というのもあって、これも先に代金の一部のみ支払うことだ。法律上はこの二つは違いがあるんだけど、簿記上ではどちらも「はいはい前受金ねー」と認知できれば問題ない。
では実際の仕訳について。
せっかくなので、仕訳のテンプレ使って問題解いてみる。
1、結局どの勘定科目いくらの増減があったか把握する。
2、その内容が借方、貸方どちらに該当するかを考え、記入する。
3、それとイコールになる事柄を空いてるほうに記入する。
これに問題を当てはめていくこと=仕訳だった。
1、結局どの勘定科目いくらの増減があったか把握する。
最終的に受け取っているのは「現金」。現金が20円分増えている。
2、その内容が借方、貸方どちらに該当するかを考え、記入する。
現金は「借方」の勘定科目である。今回は現金が増加しているので借方に該当する。
3、それとイコールになる事柄を空いてるほうに記入する。
借方が20円分の現金増なので、貸方に入るのも20円分の変動。100円分注文を~のくだりは借方とイコールにならないので、貸方に入るのは、内金を受け取ったという事象。
注意するべきは、貸方を売上と認知しないこと。最終的に現金が20円分増えているということで、それをイコールになる事柄を探せばおのずと候補から消えるので、問題文をよく読んでから解いていくことがコツ。仕訳自体は簡単なので罠にかからないようにだけ注意が必要。