前回の記事で、「売買目的有価証券には時価がある」「そんでもって売買して利益とか損が出たりする」「受取配当金っていう現金な収益もある」というお話をした。
今回は前回すっとばした、「売買目的有価証券には時価がある」「そんでもって売買して利益とか損が出たりする」これが起こった際の仕訳についてのお話。
つか、受取配当金よか先にこっちの話だろうがよ、構成下手かよ管理人。。
気を取りなおして(早期復活)売買目的有価証券を取り引きしたときに使う勘定科目についておさらい。
売買目的有価証券:価値ある紙切れ、いわゆる株式と公社債。資産の勘定科目。
有価証券売却益:株式を売却し利益がでたときに使用する。収益の勘定科目。
有価証券売却損:株式を売却し損失がでたときに使用する。費用の勘定科目。
簿記の五大要素があやふやにならこちら参照。
さて。実際にこれらの勘定科目をどう使用していくか、ということで実際の問題形式で考えていこう。
問:売買目的のため1株50円購入した魚屋さんの株式10株のうち、5株を60円で売却した。代金は当座預金に振り込まれた。
実際に出てくる問題はこんな感じの形式。1株~とか、そのうちの~とかちょっと癖のある問題が多いけど、大したことないのでびびらなくてよろしい(どこから目線)どうでもいいけど、株式の単位が株ってのは簿記勉強してからはじめて知った。
今回の問題で仕訳の対象となるのは売却した株式5株。50円で購入したものが60円で売れているわけだから利益が出ている。使用するのは「有価証券売却益」の勘定科目。
じゃあ実際に仕訳をしていくわけだが。過去記事の手順にしたがって仕訳をしていく。
1、結局どの勘定科目いくらの増減があったか把握する。
最終的に当座預金に代金が振り込まれているので、「当座預金」が5株×60円=300円分増加している。
2、その内容が借方、貸方どちらに該当するかを考え、記入する。
「当座預金」は「資産」の勘定科目なので、増加した場合借方に記入する。
3、それとイコールになる事柄を空いてるほうに記入する。
空いているほうは貸方。入る現象は下記二つ。
1、「売買目的有価証券」という「資産」の減少。
そりゃ売ったら減るわということで。今回売却したのは5株。5株×50円=250円分の資産を手放したことになる。
2、「有価証券売却益」という収益増加。
50円で得た株を60円で売却しているので、1株につき10円分の利益が出ている。10円×5株=50円が今回の取り引きで出た利益。
以上を書き起こしてみる。
ちゃんと借方貸方がイコールになっていれば大丈夫。
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