あなたの周りに、妙に馴れ馴れしい人はいませんか?
それほど仲良くなってもいないはずなのに、相手が前から知ってる友達のような態度で接してくる人を見ると、違和感だったり苛立ちを感じてしまうかもしれません。近い近い!って思ってしまうんですよね。
パーソナルスペースが狭い輩ってなんなの。前世セミなの?離れたら7日で死ぬ病気にでもかかってるの??そんなことを思ってしまう、物理的・精神的にも過疎地域適合者の鳥頭です。
今回は人間観察を通じて感じた「馴れ馴れしい人の心理と特徴」について書いていきます。ゆっくりしていってね。
馴れ馴れしいとは
馴れ馴れしい人とは、それほど親しい間柄でもないにも関わらず、変に距離を詰めてくる人のことを言います。対峙する人は、その距離感に戸惑ったり、苛立ったりすることもあるでしょう。
そんな馴れ馴れしい人ですが、根っからそういう性格の人って実は少数派です。よっぽど人懐っこい人や子供ならあるかもしれませんが、一定の年齢になった人の中で「そういう性格の人」を管理人は見たことがありません。
馴れ馴れしい人の多数派は、あえてそういう態度をとっている人なのです。
この記事で紹介するのは、多数派である「馴れ馴れしい人」を演じている人の特徴や心理についてです。
馴れ馴れしい人の特徴その1:人間関係の主導権を握りたい
馴れ馴れしい人は、人間関係の主導権を握りたいと思っています。
人とのコミュニケーションの大部分を占めるのは「話すこと」。大したコミュ力がなくても、話す能力が秀でている場合、コミュ障な印象は抱かれにくいです。
そんな大事な話す能力。
それを分類すると「話しかける」「話しかけられる」という二つになります。
前者は能動的、後者は受動的なアクションです。主導権は前者が握っていますが、コミュニケーション的に鍵を握るのは後者なんですよね。なんてったって、難易度が違います。
主導権がないままに会話を成立させなければならないところが、リアクションの難易度高いポイントです。相手のテンションや、求められている解答をはじめとするいろんなことを無意識のレベルで考慮しなくてはいけません。
リアクションばかりのコミュニケーションって正直疲れます。
馴れ馴れしい人は、会話の主導権を握り、自分の思うままに会話を進めたいという意図があります。馴れ馴れしい態度取ってでも、会話の主導権を握りたいのです。
その姿勢は人間関係そのものにも反映されます。
「人間関係のマウントをとりたい!」と思っているからこそ、強引に相手の懐を抉るようなコミュニケーションを取ってくるのです。ダルビッシュのスライダーかお前は。
馴れ馴れしい人の特徴その2:コミュ障・人見知り
馴れ馴れしい人は、コミュ障です。
ちょっと意外かもしれませんが、あえて馴れ馴れしい態度を取ることで、コミュ障を隠そうとしています。
先ほど書いた内容と被りますが、コミュ力って話しかけるよりも、話しかけられるときに露出します。コミュ障でも、人に話しかけること自体はできる人って多いんですよね。単純に勇気と準備の問題ですから。
コミュ障が苦手なのって圧倒的にリアクションなんですよ。話しかけることができても会話が続かない人は露骨に特徴として出ていると思います。
そんな難易度の高いリアクション。それに自信がないからこそ、話しかけるアクションを先にとり、会話の主導権を握ることでコミュ障を隠しているのです。
人に対してアクションを起こしていることでコミュ障にも見られないという特典まで付いています。しかし、逆に同じコミュ障の目から見れば、安直にコミュ障をカモフラしている自分本位な人間にしか見えないですね。
馴れ馴れしい人の特徴その3:自信がない
ここまで読んでいる人は察しがつくかもしれませんが、馴れ馴れしい人は自信がない人ともいえます。
なんで人間関係でマウント取りたがるのか。
なんで会話の主導権を握りたいのか。
それはコミュニケーション云々の話以前に、自分に自信が持てないからこそ、馴れ馴れしい態度を取らざるを得ないのでしょう。
自信がないからこそ、人間関係を支配したいと思う。
自信がないからこそ、会話をコントロールしたいと思う。
自信がないからこそ、自分を演じる必要がある。
そうやって本来の自分をひた隠し、よりよく生きるために作ったのが「馴れ馴れしい自分」であり、その態度なのです。
まとめ
馴れ馴れしい人は、無邪気で人懐っこく、幼い性格に思うかもしれませんが、実は結構打算的です。
馴れ馴れしい態度で人に不快感を与えることも理解しています。それよりも、コミュ障が露呈することや、自信のない自分が表に出ることを厭うからこそ、馴れ馴れしい態度を取り続けるんですよね。すべて天秤にかけた上で戦略を練っています。
計算高く、賢い人が多いです。
だから真面目なトーンで話し始めたとき、幼い印象とは打って変わった成熟した考え方が見え隠れし、そのギャップに魅かれたりするケースもあるようですね。一定の層には嫌われつつも、好いてくれる層があるから、こういうタイプの人はどこにでも沸いています。
だから相手の態度を強制してあげようとか、こういう人との関わりを一切断とうとか思わないほうがいいです。無駄骨で終わる可能性が山の如し、海の如し、です。
しかし、同じ土俵に立たなければ実害のある人間ではありません。相手がぐいぐい距離を狭めてきても、こちらはその分遠ざかって一定の距離感を維持する付き合い方が望ましいでしょう。