鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

心がざわざわする

 

「心がざわざわする」

定期的に訪れる妙な不快感。これを共有できる人っていますか?・・・体感的に少ない気がします。

「ざわざわ?イライラじゃなくて?」

みたいなリアクションをされることが多いので、あまり理解されない感覚なのでしょうね。

 

あなたはこのざわざわ、知ってますか。何なんでしょうね、これ。

いつも発作のようにやってくる不快感。いつもはやり過ごすだけだったけれど、今回はせっかくなので、自分の心の動きとして向き合ってみたいと思います。

 

 

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あの「ざわざわ感」って何なの

まず「ざわざわする」あの感覚を分析してみましょう。管理人の「ざわざわ」症状はこんな感じです。

  • 息が苦しくなる
  • 動悸がする
  • 叫びたくなる
  • その場にうずくまりたくなる
  • 無茶苦茶に走り回りたくなる

 

・・・何これ病気やん。 

 

走り回りたくなる衝動と、うずくまりたくなる衝動、矛盾する気持ちが生じます。これは、このざわざわからから逃走したい気持ちと、もう無理だ耐えられない、と崩折れたい気持ちが両立してしまうことによるものです。

 

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まあ、そんなの実際にやろうものなら、異常者レッテル不可避、病院まっしぐらなので、呻き声を噛み殺し、目と耳を塞いでやり過ごすのが常です。なんかもう、色々吐きそうになります。吐き気なんてないんだけど。

 

これが少ない時でも3ヶ月に一回、多い時には10日に一回ぐらいのペースで起こります。前触れも何もない、時と場合を考えずに襲ってくるその衝動を、管理人は「発作」と呼んでいます。

 

 

「ざわざわ」の原因って?「ざわざわ」を感じる人ってどんな人??

初めて「発作」が起こったのは小学生の頃だから、もうこいつとは10年以上の付き合いになります。10年以上、そんなざわざわに苛まれてきてようやく、なんとなくではありますが、原因に心当たりが出てきました。

 

ざわざわの原因、それは「自分自身の認知できなかった感情」です。

 

ある感情から目を逸らし続けたり、否定し続けたりして、認知しなかった感情が溜まった結果、ざわざわが起こります。

 

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なんとなく察しているかもしれませんが、この「ざわざわ」って「モヤモヤ」の延長線上にあるものなのです。

なんか気持ち悪い、釈然としない感情を無視しまくった結果、無視することができないほどに大きくなったもの、それが「ざわざわ」なのです。

 

要は、自分の心が「こんなに気持ち悪さを訴えてるんだから、気付いてよ!!!何とかしてよ!!!」とヒステリーを起こしている状態ってことです。

 

そういう意味では、ざわざわを感じる人って、うまくモヤモヤを処理できない人でもあるんです。

 

自分の感情をまっすぐ受け止めることができない、自分の気持ちを婉曲して歪めてしまう・・・心当たりはありませんか?

例えば、以下のような癖、ないですか?

 

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自分の感情を言語化してしまう

管理人は、自分の抱く感情を、いちいち言語化してしまう癖があります。

 

例えば、なんとなくネガティブになっているとき。「ああ、自分は今『悲しい』って思ってるんだ。多分昨日、あんなことがあったからなあ」みたいに自分の感情を言語的に整理して、原因を紐付ける。みたいな。

 

そんな作業をしていませんか?

 

管理人は無意識のレベルでやってます。名前の付けられない感情って気持ち悪いんですよ。それの原因がわからないなら尚更。何がなんだかわからない不安に苛まれることが嫌だから、感情に名前をつけるんです。

 

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聞いた話、人は自分の体調不良に、名前が付くだけで安心するらしいですよ。それが癌のような深刻な病であっても、原因不明の不調に苦しんでいる時の方が、不安を強く感じるようです。

 

あなたがざわざわを感じる人であるならば、こういうことに心当たりはないでしょうか。 

  • 把握できない自分の感情が怖い。
  • わからないものが怖い。
  • 原因のないものに振り回されたくない。
  • 起こったこと全てに、何かしらの理由を求めないと気が済まない。
  • 心に名前を与えることで安心する。

 

そんな癖はついていませんか?

 

 

 

自分の本音を無視してしまう

管理人の知り合いで、ざわざわに共感してくれた唯一の人は、結構ポジティブな人です。いつも前向きな言葉を口にして、組織の中では「ムードメーカ」とか「お調子者」とか評されるような人です。

 

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どちらかと言われなくてもネガティブ思考な管理人とは対照的な存在の人です。しかし、この類の人ほど、自分の感情を素直に受け止められないようです。

 

なぜかというと「こう思わなければならない」「こんな感情を抱いてはいけない」という脅迫概念があったり、「前向きにやっていこう」など自分の心の在り方を意識しているから。

自分の中にあるネガティブな感情を、加工して受け止めてしまうんですよね。

 

「こう思うべきだ」という意思で本音を潰してしまう。それで生じる「モヤモヤ」をあってはならないものだと無視してしまう。やがて無視できない大きさになった「モヤモヤ」が「ざわざわ」になり、心を苛む。

 

そんなちょっと背伸びをしてしまう、そんな癖に心当たりはありませんか?

 

 

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ざわざわの正体とは

この「ざわざわ」と随分長い付き合いをしている管理人ですが、意外とわかってくれる人って少ないんですよね。

この「ざわざわ」は、なる人はなる、ならない人はならない。はっきり分かれている症状なのでしょう。

 

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経験のある人ならばわかるかもしれませんが、一旦「発作」が始まると、どうしようもないです。

誤魔化すことはできても、実は症状を先延ばしにしているだけで、また「発作」がぶり返す。そんな感じで、逃れるのが難しい迷惑なものでもあります。

 

一時的に逃れたとして、一人になった時、もっと強いざわざわに苛まれます。

 

いつも管理人は、人目につかないところでやり過ごすことに徹していました。これが始まると、もう蹲って耐えるしかないのだと思っていました。

 

しかし、今考えると「やり過ごす」という発想がダメなんだろうなと思います。根本の原因から目を逸らし続けたからこそ、15年にも渡って「発作」と付き合う羽目になったんだろうな、なんて。

 

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結局、管理人は逃げているだけなのだと思います。自分の心の叫びから。本当の感情から。

 

四角いものを丸く切り取るように、自分の感情を切り捨て、自覚できた感情だけに名前をつけて、自分の抱く複雑なものから目を逸らしました。

 

きっとその中には、見たくない感情がたくさんありました。

自覚するだけで自己嫌悪に陥るような醜い感情もあったでしょう。正体がわからない、不安をいざなう情動もあったと思います。こんな風に感じてはいけない。こう考えなければならない。そうやって自分の感情を理性で染め上げたことも、一度や二度ではありません。

 

自分の感じたこと、全部「自分」であるはずなのに、私は自分を部分的にしか認めなかった。存在することすら許さなかった。自分の内から聞こえる声を、本音を、本当の気持ちを無視して、踏みにじり続けた。

 

この「ざわざわ」は存在を認めなかった「自分」の一部が上げる叫びのようだと感じます。

 

形を持たないものの、聲。

名前を持たないものの、叫び。

抑圧してきたものの、嘆き。

 

これが「ざわざわ」の正体です。

 

もし、今のあなたがざわざわに苛まれて苦しんでいるのなら、自分の本当の感情と向き合ってみては如何でしょう。

 

 

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