鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

コミュ障改善するために『あなたの話はなぜ「通じない」のか』を読んでみた

 

最近、人から本を薦めてもらうことにハマッている鳥頭です。ごきげんよう。

 

以前は妹から「姉御よ、一日5分でいいから空気読もうぜ」と死んだ目で薦められた本を読みました。

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なんとなくマンネリ化を感じてやってみた「人に本を選んでもらおうぜ!」的な衝動企画でしたが、自分では有意義に感じています。

自分じゃ手に取らない本だからこそ、世界が広がるのを感じます。新しい価値観が得られることで、考え方もより多角化してくれるのではないかと実は期待していたりもします。

 

ただしその分、他人から見た自分がどんな輩なのか火の玉ストレートで伝わるので、無駄に大怪我を負っている管理人です。それでも鳥頭は元気です。向かう打席で全部デッドボールでもワタシ泣かない・・・!

 

今回は人からそんな企画の第二弾!今回の書籍は「あなたの話はなぜ「通じない」のか」というコミュ障鳥頭にぴったりな書籍です。

この本を薦めてくれたのは、管理人のアフィリエイトの師匠です。

師匠曰く「評価高いし、宗教法人コミュ障にぴったりのタイトルでしょう」とおすすめの理由を語ってくれました。

 

いつの間にか鳥頭のコミュ障っぷりは宗教法人化しているようです。安心と安全と信頼のコミュ障具合らしいです。誰もが太鼓判を押すコミュ障こと、鳥頭です。うるせえ。※入信待ってます※ 

 

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コミュニケーションのゴールとは~コミュニケーション能力を使ってどんな自分になりたい?~

まず、話を通じるようにする前に「コミュニケーション」の目標について本書では触れています。

 

本書では以下のように表現されています。

コミュニケーションというのは、人と人との間に、橋を掛けるような作業だ。

 

鳥頭は「コミュニケーション」というと「言葉を発信すること、受信すること」みたいな意味に捉えていましたが、どうやらそれだけに留まる薄っぺらい言葉ではないようです。

 

人と人との間の橋。

それは「論理」の橋だったり、「共感」の橋だったり、「信頼」や「情」の橋だったりといろんな形をとります。人と人にはいろんなつながり方があるように、言葉によるアプローチ仕方も無限にあります。そんなたくさんの種類の橋。それらには共通する点があります。

 

それがお互いがなるほどと言える終着点があること。

 

 何のためにコミュニケーション能力を高める必要があるか。それは本書の冒頭で触れている問いです。コミュニケーション能力・発信力を高めてあなたは一体どうなりたいの?コミュニケーション能力をどう使いたいの?という根本の問いです。これが意外に答えられない鳥頭でした。

 

自分の意見をもっと通したいのかもしれないし、誤解を生まないようにうまく生きたいのかもしれません。自己主張できないもどかしさを解消したいのかもしれないし、言い負かされることのない自分を創りたいのかもしれません。

 

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そんな各々の願望。形は様々でも、それらには共通する根っこがあります。

あ、なるほど。

と自分も相手も納得したらそこがゴールだ。(中略)一緒に、対等でひらかれた場所に出て行く快感だ。

「自分も相手も納得すること」。

人に何かを伝える際に、イマイチ伝えきれない気持ち悪さや、伝えすぎて相手を傷つけてしまった時の罪悪感。そういったものはもちろん、心にもないお世辞や、建前を使わずとも人と渡り合える方法を具体例を用いて解説してくれます。 

 

理想論を理想論で終わらせず、そのための手段まで語りつくした「有限実行」という言葉が似合う書籍だと感じます。 

 

自分の意見をはっきり言うために必要な「問い」を探す能力

言いたいことはあるんだけれど、何が言いたいかわからない。そんなもどかしい経験をしたことはないでしょうか。鳥頭は一日30回ぐらいしています。アウトプットもインプットも苦手な鳥頭です。コミュ障なめんな。

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コミュ力だ~技術だ~と言いつつも、自分が主張したい内容が自分でわかっていなければ、人と人との間に橋をかけることはできません。自分の言いたいことを把握しておくことは、コミュニケーションにおける基礎の基礎の部分です。本書では、まず自分の言いたいことをはっきりさせるようにする方法が紹介されています。

考えるスタートは、「問い」の発見だ。

問題を与えられたら、私たちはすぐ、「答え」を探そうとする。暗記と応用で正解を出すことに慣れているからだ。でも、正解のない問題を自分で考えたいなら、まず「問い」を探すことだ 

 

答えを探すのではなく、問いを探す。。イマイチぴんと来ませんね。しかし、この「問い」という道具を使えば、自分の意見をはっきりと掴むことができると主張する筆者様。

いい「問い」がたつ人は、興味がある問いが、謎が謎を呼ぶように次々沸いて、長い会話も持ちこたえられるし、実感のこもった自分の意見が言える。

 

自分の意見をどんなときも持っている人は、自分の中に掲げる「問い」の質がいいからこそ、独自の意見を導き出せるとのこと。

 

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たとえば「仕事」というテーマで「問い」を立てたとき

「なぜ仕事をするのか」

「何を仕事にするのか」

「どんな風に仕事をするのか」

など単調な問いで出尽くしてしまう人もいれば

 

「仕事をしていくにあたって自分が貢献できる能力は何があるか」

「同一の目的を持つ仕事に対して、過去はどういったやり方で進めていたか。また、それらはどうやって変化してきて、これからどういった変化をすると予測するか」

「自分が手がける仕事を需要する人は世界中でどれぐらいいるのか。また同様のサービスを提供する会社はどれぐらい存在するのか」

など独自の問いを立てられる人もいます。

 

一つの問いに固執したり、「私は悪くない!」など責任の問い以外を思いつかなかったりすると、問題の本質を見る目も養われないし、視野も狭いままです。

一方で、多くの視点からたくさんの良質な問いが出せる人は、多角的に様々な視点から課題に対してアプローチをかけられます。この両者の違いって相当でかいでしょうね。「問い」が立てられるか否かって滅茶苦茶重要な問いな気がしてきます。

 

自分に「問い」をたてる能力がどれぐらいあるか、それを把握するために本書には手を動かすワークが点在しています。実際に自分が思考停止していないかを確認しながら読み進めると、さらに内容が頭に入りやすくなります。

 

一度紙とペンを用意してみてください。そこに「教育」にまつわる「問い」を100個書き出してください、みたいなワークがあったりします。よければ今やってみてください。あなたは「問い」のたつ人でしょうか。それとも思考停止している人でしょうか。「うええ、、意外と問いって出てこねーんだなあ。。」とかひいひい言いつつやっていた管理人の二の舞になりたまえ。

 

このワークであまり「問い」が出せなかった人、ご心配なく。

本書では、どういう思考で「問い」を増やしていくかもちゃんと解説してくれます。これ以上書いてしまうと怒られるので、書きません。気になる人は本書を購入してみてくだしあ。

 

なぜか意見が通らない人、それって「メディア力」のせいかも

本書内ではいたるところに「メディア力」という言葉が出てきます。

 

これは情報発信者に対しての情報の信用度を示すものです。

日本経済新聞「宇宙人と交信成功」

産経スポーツ「宇宙人と交信成功

 

同じことを主張しているのに、情報の信憑度が全然違うことがあります。これが「メディア力」。野球ヲタの人ならば、「阪神球団、藤浪トレードで放出!」みたいな記事があってもソースがサンスポなら信じませんよね。あれと一緒です。

 

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本書では「メディア力」が形成される過程の話や、「メディア力」を最大限に利用する方法。はたまた「メディア力」が落ちてしまったときにどんなことをすればいいかが書いています。

 

なぜか自分が言う意見が通らない。他の人が同じことを言えば怒られないのに、自分だけ怒られる。。

そんな出来事に身に覚えがある人!もしかしたら、自分の「メディア力」がその自体を引き起こしているかもしれません。 

 

『あなたの話はなぜ「通じない」のか』感想まとめ

本書は、コミュニケーションの目的をもう一度、基礎から構築してくれる本だと思います。小手先の技術だけを教えて、こうやって伝えれば角が立たないよ!という無難な内容ではなく、本音で人と渡り合える術が凝縮されています。

 

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個人的な話になりますが、管理人は職場ではズケズケした物言いをしてしまいがちな人間です。一言で言うと生意気な下っ端だと認知されています。

 

でも、最初からズケズケ人間だったわけではなく「伝えたい、伝わらない。なんでだ・・・?」と試行錯誤した結果、結論が王道から30度ぐらいズレたのが今のスタイルなのだと思っています。そんな生意気野郎だからこそ「コミュニケーションをどうやって使いたいの?どうなりたいの?」という問いかけはすごく心に刺さるものがありました。

 

人を言葉の腕力でねじ伏せたいわけではなかった。

もっと自分の言葉に耳を貸してほしかった。

苦しくてどうしようもないとき、助けて欲しかった。

 

原点はそんな思いだったのだと思います。上記の目的のための「伝える」という手段だったのに、次第に手段と目的が入れ替わっているのではないかと気付かされました。

 

スタイルは違えど、自分のことばがうまく伝えられずに悩んでいる人。

なぜか曲解されてしまうけれど、その理由が分からない人。

分かり合うことを仕方ないと諦めてしまう人。

建前ばかりで生きている自分に疲れた人。

そんな対人関係に疲れた人にぜひ手にとって頂きたい書籍です。

 

 

 

 

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