前回の記事でノルアドレナリンが分泌されることによって起こる効果についてかくかくしかじか書きました。
鳥頭は「じゃあ集中力の質を上げるにはノルアドレナリンをどばどばすればいいのか!」と定評ある安直さでそう考えたけど、そうでもないのだそうだ。今回の記事はそんなお話。
参照サイトはこちら。
やる気と集中力、不安やイライラに関わる – ノルアドレナリン
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ノルアドレナリンが過剰だとそれはそれでやばい
ノルアドレナリンの分泌量が多すぎるとどんなことが起こるのか。
以下、引用サイトより。
ノルアドレナリンは分泌されることで交感神経系を強く刺激して、攻撃性や恐怖感を増す作用があるため、ノルアドレナリンが必要以上に分泌されると神経が昂ぶり、イライラしやすく、落ち着きがなくなり、キレたり攻撃的になりやすくなります。
補足を入れるとすれば。
交感神経とは、脳を興奮させる働きのある神経。
交感神経とは逆に、脳を安定させるのが、副交感神経。
ふたつの神経は、アクセルとブレーキの関係性。そう、ぷりきゅあな(違)
ノルアドレナリンは交感神経を刺激する。つまりどばどばやればいいじゃんってのはアクセル回しっぱなしでいいじゃんかと言ってるようなもん。
なんとなくよろしくなさそう、というのはわかってもらえたと思う。では、もっと具体的に、脳内アクセルを回しっぱなしにするとどうなるか。詳しくみていこう。
気力のもと・ノルアドレナリンは枯渇する
脳内アクセル、ここでいう交感神経を刺激するということにはガソリンなるものが必要。これがノルアドレナリン。ノルアドレナリンをエネルギーに交感神経は働いているという理解でとりあえずはいいです。
ノルアドレナリンは脳内で生成される地産池消の資源。しかし、使いすぎると生成が追いつかなくなって、やがて枯渇してしまう。本来であれば、ノルアドレナリンはストレスに反応して生成される。そしてそのストレスに対応するために交感神経が刺激され、なんやかんや対応してくれる。そんな流れになる。
たとえば「室温が高い、暑い」というストレスがかかっているとする。このストレスに対応しノルアドレナリンが生成され、交感神経が刺激される。交感神経がそのストレスに対して「発汗しよう」とかいう適切な指示を出し、ストレスに対応していく感じだな。
しかし、一定量のストレスがずっとかかりっぱなしになると、ノルアドレナリンの生成が追いつかなくなる。するとストレスに対応してくれる交感神経、副交感神経に刺激が送られないため、ストレスに対応できない。結果的にストレスに押しつぶされることになる、というメカニズム。
感情でノルアドレナリンの枯渇をカバー~そして起こる情緒不安定という弊害~
脳内ではそんなどんぱち合戦が繰り広げられている中で、当人の様子はどうなっているか。
ノルアドレナリンは、生存本能に忠実な脳内物質。気力だったり、意欲だったりと「何かをしよう」という意志と密接な関係がある。
これが枯渇しているわけだから、状態としては「気力がわかない」「なんかすべてがめんどくさい」みたいな状態なわけだな。いっそ、目の前に殺人鬼みたいなのがいたとしても、「めんどくさい」とか思い始めたら本気で逃げる気皆無になる。大げさにいったらノルアドレナリンの枯渇とはそういう境地だ。
しかし、これを脳はよしとしない。まじで生存本能が底になったとき、死ねといわれて死ぬようじゃ生命維持活動に日々尽力している脳的には困るわけ。そんなとき脳はとある強硬手段に出る。
名付けて「生存意欲がないなら感情でどうにかしようぜ作戦」である。
・・・ん?ネーミングがださい?・・・おまいさん、後で校舎裏な。
これは、生きる意欲がないならば「怖い」という恐怖心だったり「辛い」という現状の苦しみを自覚できる感情を高めて、なんとか現状を打破してみようという苦肉の策なのである。殺人鬼を見て「死ぬのが嫌だ」という感情よりも「死んでもいいけど、あいつ怖いし逃げる」みたいな反応になるわけだ。どっかズレてるけど、身体的に死なないことが優先事項になっている脳はなりふりかまってられないんだろうな。
精神的にどうなるかというと感受性がめちゃくちゃ大きくなるわけだ。小さなことでいらいらしたり感情のコントロールが効かなくなったり、落ち込んだら止まらなくなったりというのはこの段階に起こることだ。これはうつ病を発祥するメカニズムと同じらしい。身に覚えがあると思ったわ。
ノルアドレナリンを意図的に利用することはできるのか【次回予告】
前回と今回でノルアドレナリンのことに関して触れた。過剰でも不足してもだめというバランス命の物質だったけど、うまいこと利用していけば鳥頭も少しはましになる気がしている。
次回、鳥頭は集中力を装填する一歩になるのか?!ならないのか?!鳥頭の今後に乞うご期待!
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