鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

固定資産~固定資産売却したときの減価償却の計算方法【直接法】~

 

前回、中途半端な時期に売買した固定資産の減価償却費の計算方法を解説した。

 

ということで今回!やっと!簿記三級の!固定資産の!実践問題に!入っていくよ!みなさん準備はいいですか?!!

 

 

固定資産、直接法を用いた問題は減価償却さえできればほぼ勝ち

今回やっていくのは直接法。出題率としては間接法のほうが高いので、直接法の計算方法、というよりは直接法の考え方がちゃんとわかっているかと言う点に注視してやっていってね。

 

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【問】期首に購入した車両運搬具(取得原価100,000円・残存金額10%・耐用年数9年)を5/31に90,000で売却し、代金を小切手で受け取った。この場合の仕訳を行いなさい。尚決算日は12/31、直接法を採用する。

 

まず前回やったとおり、中途半端な時期に売った固定資産については、その時期まで減価償却しておかなければいけない。

 

期首に講習した車両運搬具を売買しているので、前の決算から、売った日までを減価償却する必要がある。前回の復習だけど、一応公式にするとこんな感じ。

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「1年で減価償却すべき総額」は減価償却する合計額を耐用年数で割るんだったな。

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詳細は過去記事参照してもらうとして。

今回はこんな感じ。※残存金額の算出方法も過去記事参照ね

 

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今回は1/1~5/31まで保有しているため、二分の一年保有していることになる。なので減価償却費はその半分。つまり5,000円也。

 

借方と貸方の差額が「固定資産売却益」「固定資産売却損」

ここまでできたら直接法の計算はできたようなものだ。

 

直接法の場合、減価償却した額は「減価償却累計額」という勘定科目を使わずに、直接固定資産からマイナスするので、固定資産の勘定科目は

100,000ー5,000=95,000円

 

これをもとに仕訳してみる。

車両運搬具の売却(95,000) → 「資産」の減少 → 貸方に記入。

代金を小切手で受け取る(90,000) → 「資産」の増大 → 借方に記入。 

 

仕訳の基本は借方と貸方をイコールにすることだった。上の二つだけ書いても差異がでてしまう。その差分が「固定資産売却損」「固定資産売却益」。

 

95,000円の車を90,000円で売っているわけだから当然損している。ということで使用するのは「固定資産売却損」。損益の勘定科目なので借方に記入する。 

 

現金     90,000    車両運搬具 95,000

固定資産売却損 5,000

 

 ちなみに「小切手を受け取る」場合、「現金」の勘定科目を使うこともあわせて注意。

 

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