DJあおいさんって知ってますか?
10代〜20代の女性から圧倒的な支持を集めるブロガーさんです。twitterのアカウントでは、サブ・メインアカウント合わせて35万人以上のフォロワーを抱えているすごいブロガーさんであり、ライターさんでもあります。
ブログでは、恋愛関連の記事をメイン投稿しながらも、仕事や家族など他の相談も手広く受けています。
何がすごいって、毎日複数記事更新をずっと続けていられることです。2013年から読者からの相談を受け、それに応える形式の記事をずっと更新し続けています。途中で飽きたり、環境が変わって手をつけられなくなったりすることの多いブログで、ここまで長年続けられるってのが、もうブロガーの鑑だなって思います。
今回、そんなDJあおいさんが仕事本を出したってことで手に取ってみました。
- 人気ブロガーが初出版したキャリア本を読んでみた
- まずはなんのために私たちは働くのかをはっきりさせておくね(第1章)
- 残念なお知らせです。その行動が人間関係をこじらせています(第2章)
- 地に足のついた女がやっている仕事術・みほんのみ(第3章)
- こんなに仕事が辛いのにいつまで続ければいいの?(第4章)
- 結局答えは自分の中にあるってことよ(第5章)
- まとめ
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人気ブロガーが初出版したキャリア本を読んでみた
はい、今回手に取ったのはこちらの本。
タイトル長え!!!
とまあ、率直な感想は置いといて。
これがDJあおいさんが出版するはじめての仕事本とのことです。ブログでは仕事の記事を投稿することが多いのでちょっと意外な感じです。
本を開いてまず初っ端、迎えてくれるのはこんな文章です。
もしあなたが仕事を大好きで、バリバリ稼いで、偉くなりたいなら、今すぐこの本をそっと閉じてほしい。
それはこの本が、刺激的な毎日ではなく、平穏無事な毎日を送りたい!と思っている女子たちのために書かれた本だからである。
そう。それなりに稼げて、ストレスフリーな働き方を知りたい、まさにあなたのために書かれた本なのだ!
うん、ターゲットがしっかり定められた感じですね。
全体を通して読んでみても、ブログを読んでいるようなゆるい文章が特徴的な感じでした。本が苦手な女子高生でも読めるような「本っぽくない本」という印象です。
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逆にいうと、ビジネスマン向けの自己啓発書を読み慣れた人には、逆に読みにくいんじゃないかと思います。管理人は(自己啓発は読まないものの)本はそこそこ読むタイプなので、正直読みにくかったです。
いや、書いてあることは理解できるんだけど、なんか入ってこない。みたいな感じですね。
ただ、普段本を読まない人には優しい設計で、一章一節が短時間でも読み切れる形になっていました。ブログではあまり語られないDJあおいさんの会社員時代の話も出てきて、ファンには嬉しい一冊なんじゃないかと思います。
詳しい内容を紹介していきましょう。
まずはなんのために私たちは働くのかをはっきりさせておくね(第1章)
前書き後、始まるのは「働く目的」について書かれた章かー。まあ大前提として持っておかないと、本の趣旨がブレるからなーと思いつつ読み進めていきました。
が、目的論があまり書かれていなかったw
第1章で取り上げられているのは、仕事をする上での心構え的な内容でした。
話の展開的にはこんな感じ。
「なんで働かないといけないの?」
→「その疑問って『働きたくない人が持つ疑問』やで。楽しく働いている人はそんな疑問そもそも持たへんねんで」
「じゃあそんな疑問を持たずに働くにはどうしたらいいの?」
→「シンプルに楽しいと思える仕事をしたらいいと思うやで」
「そっか。じゃあありのまま楽しいことを追い求めてみたらいいのかな?」
→「ちゃうで。ありのまま振る舞うと『こうありたい』っていう理想像から離れていってしまうんやで」
みたく、最初の疑問からポンポン話題が飛んでいく感じです。なので、その章の内容と、読んでいる内容が全然違っていたりします。まるでスタバで女子がしているおしゃべりのような感じです。本を読み慣れている人にオススメできないのは、このあたりの展開に翻弄されるからっていうのもあります。
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ここで書かれているのは、仕事を楽しむための心の持ち方でした。
仕事ができない人は、わからないことに恐怖心を抱き、仕事ができる人は、わからないことに好奇心を抱く。
だからわからないことに臆病になるんじゃなくて、どんどん突っ込んでいって、わからないことを楽しもう!(意訳)みたいにね。
章の内容とは一致しない点はあるものの、そこに拘らなければ「ああ、なるほどな」と腑に落ちることも多いです。
残念なお知らせです。その行動が人間関係をこじらせています(第2章)
この章では、人間関係のことが書かれています。
なんだか他人にイライラさせられる。。
よくわからないけど、怒られてばかりなんだけど。。
そんな仕事以外でも感じる人間関係のモヤモヤに対して、爽快なぐらい切り込んでくれます。
周囲の人とコミュニケーションがうまく取れない人への助言は例えばこんな感じ
自分が主役になろうとするコミュニケーションは人から敬遠されるということです。逆に、「また会いたいな」と思ってもらえるコミュニケーションとは、自分が脇役に徹するコミュニケーションです。
(中略)
どれだけ気持ちよく喋るかではなく、どれだけ気持ちよく喋らせてあげるか。
どれだけ笑わせてあげられるかではなく、どれだけ笑ってあげられるか。
どれだけ自分に興味を持ってもらうかではなく、どれだけその人に興味を持てるのか。
それが大事なポイントです。
自分に興味を持ってくれた人を、人は忘れません。
自分を手放して、その人に夢中になってください。
確かにな〜と思わせられることも多く、目から鱗な助言がたくさんありました。
これぞ、DJあおいの真骨頂!!と思わせてくれる章です。シンプルな言葉で刺してくるような、ハッとさせられるような内容で、読み応えがすごいです。
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地に足のついた女がやっている仕事術・みほんのみ(第3章)
第3章は、一番仕事について言及した内容になっていました。管理人的には一番この章が好きです。
内容は仕事術っていうよりももっと抽象的で、教訓みたいな感じでした。
DJあおいさんが会社員やってた頃の後輩の話が出てきます。
どうやら全然電話を取ってくれない後輩だったようで、その理由を聞いた時「以前、取った電話がたまたま社長からで、担当に変わるよう言われた。けど、その時たまたま誰もいなくてどうしたらいいかとあたふたしてたら『もういい!』って怒られてから電話が怖い」と話したとのこと。
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わかる。電話怖い。
掛ける時はともかく、掛かってきた時って完全に受け身だから、なんの準備もできないわけですもんね。。そりゃあ、トラウマになっても仕方ないや。。
そんなあるあるに対して、DJあおいさんはこう続けます。
「やった失敗は経験値」だと。
「失敗」は誤魔化そうとすると「後悔」になりますが、ちゃんと向き合えば「教訓」になります。
それを理解していれば、同じ失敗はもう怖いものではなくなります。
転ばない方法はないけれど、立ち上げる方法ならいくらでもあるということですね。
そうとわかったら「失敗を待つ」ぐらいのドンと構えた姿勢でいきましょうぞ。
ちょっと励まされるような言葉がちょこちょこ出てきます。これについては、また別の記事で感想を書きたいなと思います。
こんなに仕事が辛いのにいつまで続ければいいの?(第4章)
この章は「仕事を続けるor辞める」ことに言及しています。
仕事をすぐに辞めてしまう人にありがちな特徴や、辛い仕事に見切りをつけるべき基準などに触れている章です。
仕事は続けることが目的ではなく、楽しむことが目的。
こんな言葉から始まる章。なんとなく仕事が辛くて、出口が見えない人に突破口を見せてくれるような内容になっています。
結局答えは自分の中にあるってことよ(第5章)
最終章では、仕事をする上での心の持ち方みたいなことが書いてあります。仕事だけではなく、プライベートにも使えるような内容が満載です。
例えば、生きる上で持つべきプライドの話がありました。
プライドは相対的なものではなく、絶対的なものでなければなりません。
自分より頭のいい人はたくさんいる
自分より容姿のいい人もたくさんいる
自分よりセンスのいい人もたくさんいる
でも、自分は自分しかいないんだという絶対的で無条件なプライド。
誰かより優れているとか、そういう危ういものではなく、自分自身の存在そのものを誇ることが持つべきプライドなんです。
確かに。プライドとは自分の存在を肯定するための依り代になるもの。それが「ここにいる人たちの中では、私が一番〇〇だ」みたいな感じだと、自分より優れた技能を持つ人が来た瞬間、プライドは崩れてしまいます。
プライドを守るために、必要以上に閉鎖的になったり、人からの承認を求めたりと、よくわからない行動に出てしまったりもするのでしょう。でも、それはそもそも間違ったプライドとのこと。ちょっと考えさせられますね。
DJあおいさんが多くの人から支持を集める理由の一つが、一方的に文章を投げるだけではなく「考えさせてくれる」ところにあるのかな、なんて思いました。
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まとめ
読み始めて、2時間ほどで読破できる本の中に、これからの人生の教訓になるような言葉が盛りだくさんの書籍でした。
内容に数字的な裏付けやら根拠を求める人には、物足りない内容かもしれませんが、なんとなく人生がうまく歩めない。頑張れば頑張るほど、心が荒んで理想の自分から遠ざかってしまう。。そんな漠然とした悩みを抱えた人に、心のあり方のヒントを与えてくれる本だと思います。
DJあおいさんのブログをずっと読んでいる人からしても、普段のブログで語られることのない昔の話が読めるのでオススメです。まだブログを読んだことないって人は、とりあえず、ブログから読んでみてはいかがでしょう。
生きる上で役に立つヒントがたくさん見つかるでしょう。
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