鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

名探偵コナン紺青の拳 観に行った〜主に京極真の感想文〜

 

ゴールデンウィークですね。

退屈していませんか?もし退屈しているなら、映画でもいかがでしょうか?

 

管理人は先日、コナンの最新作「紺青の拳」を見に行きましたよ!すごく面白かったです。

今日はその感想記事です。ネタバレを多分に含みますので、ここからは映画をご覧になってから閲覧してください。

 

 

 

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あらすじ

物語はシンガポールの富豪(名前忘れた)が海底から伝説の秘宝ブルーサファイアを引き上げたところから始まります。そこから富豪の暇潰し()で秘宝を優勝ベルトに埋め込んだものをそのまま優勝賞品とする空手の大会が開催され、早速京極が巻き込まれ、案の定園子やいつものメンツ(以下略)が巻き込まれてしまいます(知ってた)。そんなこんなで案の定コナンも密輸され(海外行けない設定ぶち壊し)、当然のように(というか今回は止める間もなく)起こった殺人事件に、暗躍する犯人と黒幕。新一に化けた怪盗キッドもズタボロになるは、爆発シーンたっぷりで景気良いは、シンガポールさんもよくOK出したよなと思うレベルの破壊劇にもうどーなっちゃうの〜なお話でした(雑)。

 

www.youtube.com

 

今までいくつかコナンの映画を見てきたんですけど、個人的に一番「コナンっぽい」作品だったんじゃないかと思います。

 

ちゃんと視聴者が置いてけぼりの開始5分程度で爆発あったし(もはやノルマ)、蘭ねーちゃんは戦闘要員だったし(ヒロインとは)、京極真は相変わらず人間辞めてたし、怪盗キッドは今回完全とばっちりだったし(不憫キャラが定着中)、「何かに掴まれ!」で全員無事だし(地上200メートルから落下)、船がぶつかって来ようが町が一つ吹っ飛ぼうが主要人物全員無傷だし(強度が人間卒業)。

 

※登場人物の人間兵器っぷりはこちらからご覧いただけます。

 

展開的にも小さな伏線がたくさんあって、演出も凝っていました。映画見終わった後に「あ〜あれはそういう伏線だったのか〜」とうまく記憶に残すような工夫がされていたんじゃないかと思います。

 

何せ、めちゃくちゃわかりやすい犯人だったし(冒頭からほぼ一択)、唯一の黒幕もお前隠れる努力しろよと言わんばかりにわかりやすかったし(糸目キャラは大体クロ)、ちょくちょく「これって推理アニメなんだっけか」と思い出さないといけないレベルで突っ込むところは多かったですw

 

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蘭ねーちゃんがアーサー平井君=コナン君を見抜けなかった時は流石に将来心配しました。お前さんちょっと疑うことを覚えようね??オレオレ詐欺引っかからないか鳥頭はちょっと心配(新一が偽物だったことは見抜けたのは多分愛・・・偏愛かもしれない)。

 

ツッコミ所は尽きません。でもせっかく記事に起こすんだから、この作品の中で一番印象に残った点をピックアップして取り上げたいなと思います。

 

 

それでいいのか京極真?!

はい、今回のメインゲストキャラ(?)京極真さんです。

 

高校生にして人間卒業しちゃった人外であり、鈴木財閥のご令嬢の彼氏であり、今回の映画の準主役です。

どのぐらい人外かというと、四方八方から飛んできたBB弾を素手でキャッチできるレベルの人外です。鈴木会長から「防犯システム」呼ばわりされています。

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https://www.youtube.com/watch?v=b54-jcFXPHM

 

笑わせにきてますねw

 

さて、今作一番のツッコミどころ。

それはクライマックスのシーンでレオンが付けたミサンガを怪盗キッドがトランプ銃で切り、京極真がドラゴンボール化するシーンです。

 

このミサンガは、レオンから付けられたもの。目を離した隙に園子が怪我をし、守れなかったことを悔やむ京極に「君の拳は君の大事な人を傷つける」的なそれっぽいことを言って揺さぶりを掛け、「君が拳を振るっていいぐらい心技体が整ったらミサンガ切れるからそれまで外すなよ」と言われ、律儀に付けていたものです。

 

このシーンまで京極は園子を庇いながら、積極的に相手を蹴散らすことはせず、あくまで防衛に努めていました。

 

この段階で

律儀すぎるやろ!忠犬ハチ公か君は!!!

 

と思わないでもなかったんですけどね。

しかし、それ以上に怪盗キッドのトランプ銃で切られた瞬間、サイヤ人化した彼をみた瞬間は劇場が一つになった気がしました。

 

京極さんお前、ホンマにそれでええんかいな?!?!

 

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京極真というキャラクター

最近はあまりコナンの作品を見ていないんですけど、今回の作品を見るにあたって、最初から京極真はすごく大事に描かれいていたと思うんですよね。

 

素朴で礼儀正しく、惚れたら一筋。圧倒的に言葉不足な体育会系な高校生。

 

言葉不足っていうか、本当に不器用なんだと思います。言いたくないことを誤魔化すことができず、園子をすれ違ってしまったシーンもありました。怪盗キッドにキャーキャーいう園子に嫉妬(物理)するシーンもありました。

彼は好きで寡黙でいるわけではなくて、内心はすごく思いやりのある青年だけど、それを言語化することができない、だから行動で示す。そんなキャラクターなんだと思うんです。

 

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いろんな技をスマートに駆使して盗みをはたらく怪盗キッドと対照的な存在として描かれています。

 

日本中のファンを夢中にさせる言葉どころか、園子を射止める言葉すら持てず。様々な技術を駆使できるわけでもなく、空手一筋で。黙ったまま淡々と行動することしかできない。

 

怪盗キッドと相対する場面で、かの探偵如く喋り始めるわけでもなければ、煽るわけでもない。それどころか「問答無用!」の一言で掛かっていくところにすごく京極らしい実直さが出てたんですよね。

 

怪盗キッドは財宝の保有者と相対した時でもめっちゃ喋ってますからねw

いや、逃げろよ(真顔)。

 

なんとなく京極が怪盗キッドに執着することも、怪盗キッドが京極を苦手とすることもわかるような気がします。

だって、自分にないものばかりの人間に、好きな人が心を奪われているわけですよ(私怨)。キッドからしたら自分と違うタイプだけど、超一流の空手家が私怨メラメラで襲い掛かってくるわけですよ。正直暑苦しい。

 

園子とすれ違ったシーンでも、自分のことを弁解するわけでもなく、絆創膏の下にあるものを誤魔化すわけでもなく、黙って部屋の前にいる。そんな風にしか愛してやれない男として、すごく描かれていました。

なんて発信力のない彼氏と、受信力のない彼女なんや(呆)

 

でもそんな不器用さ含めてすごく魅力的なキャラクターとして描かれていたんですよね。

 

 

京極真って天然なん?

だからこそ、最後のシーンのツッコミは不可避だったんです。

 

だって自分で納得してミサンガを切ると思ってたんで。

自分の拳は確かに誰かを傷つける。それは襲い掛かってきた誰かかもしれないし、自分自身かもしれない。そして、今回のように自分の大事な人を傷つけるものかもしれない。好きな人に何もしてやれない自分には、気の利いた言葉ひとつかけてやれない自分には、彼女の側にいる資格はないのかもしれない。

けれど、そんな自責の念に潰されて、彼女が誰かに傷つけられるのを許せるはずがない。それが巡り巡って彼女を傷付けるのだとしても、自分には、この拳しかない!ぶちっっっっっっ!!!!

・・・的な感じのシーンがあると思ってたんですよ。。

 

まさかのキッドがプチってやってサイヤ人化すると思わんやん。。囲まれた状態で死角から放たれるBB弾に反応できるなら、絶対トランプ銃で切られたんわかってたやん。。 

 

それで「おっしゃ!!!ミサンガ切れたわ!!!闘える!!!!」ってなんのおかしくない??????

 

だって、ここの京極さんの解釈って

①ミサンガが切れた=心技体が揃ったから闘える!ってなった暗示に掛かったままのぼんやりさん

②もしくは本気で「心技体が揃った!!」と根拠なく思ってしまう思考斜め上のアホの子

③ミサンガが人為的に切られたことに実は気づいてなかった天然さん

④ブチ切れた結果、ミサンガのことが頭から飛んだ鳥頭

このどれかになりません??

 

いきなり「こんな京極真は嫌だシリーズ」がはじまったんですよ。まさかのクライマックスシーンで。

 

演出としてはとてもよかったと思うので、いいとこ無しのキッドに花を持たせたかったのはあったんでしょうけどね。京極さんを多少(?)天然でうっかりでぼんやりな鳥頭にしたとしても。

 

 

うーん、でも改心シーンなかったので京極さんが一気にアホの子になってしまったのは残念(京極ファンの皆さんごめんなさい)

 

 

まとめ

色々思うところはありましたが、やっぱりコナンは面白いなと思いました。 

 

ゴールデンウィークももう終わってしまうので、最後のイベントとして見に行ってみてはいかがでしょうか。 

 

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