アンガーマネジメントって聞いたことありますか?
最近巷で流行中の、怒りに対する心理療法です。平たく言うと「怒りを上手いことコントロールしようぜ!」ってことができる技能です。
個人的に心理学はガチ目に興味があるので、今回も軽く勉強してみました。
- アンガーマネジメントとは~怒りとうまく付き合える人になろう~
- 怒りとは~どうして人は怒るのか。感情の正体を知ろう~
- 怒りのとらえかた~怒りに振り回されないように生きる~
- 怒りの扱い方~怒りを感じたときに考えてみて欲しいこと~
- 怒りが沸いたときの対処法
- アンガーマネジメントは他人ではなく、自分の感情をコントロールする手段
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今回テキストになるのはこちらの書籍。
絵が多用されていて文字も大きく、本が嫌いな人でも楽しく読める書籍です。少なくとも「アンガーマネジメントを勉強していたら文字が細かくてイライラした」的な残念現象を引き起こさないタイプの書籍です。全国のイラチの皆さん、ご安心を。
アンガーマネジメントとは~怒りとうまく付き合える人になろう~
第一章:アンガーマネジメントとはなんだろう
第一章では、アンガーマネジメントの触りとして「アンガーマネジメントの定義と目的」という基礎の部分に触れています。
本書ではアンガーマネジメントを以下のように定義しています。
アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手く付き合うための心理教育・心理トレーニングなのです。
ちょっとミソなのは「上手く付き合う」と書いているところです。後で詳しく出てきますが、怒りの感情をなくすためのものではなく、うまく折り合いをつけていくイメージです。
また、アンガーマネジメントの目的は以下のように表現されています。
アンガーマネジメント=怒りで後悔しないこと
い、意味深。。
アンガーマネジメントは「つい怒ってしまった」「怒れなかった」という全く逆にも見える現象両方に対してアプローチしてくれるプログラムのようですね。
怒りとは~どうして人は怒るのか。感情の正体を知ろう~
第二章:怒りにはどんな特徴があるの?
第二章は「怒り」という感情を解説しています。
- 怒りとは
- 怒りの特徴
- 怒りに振り回されてしまう理由
- 怒りについての誤解
- 怒りの性質
など、怒りの概要について触れられています。
怒りは「~してほしい」という思いを相手にわかってほしいという気持ちからくるものです。
「怒り」って「イラッとした感情」という風に捉えられがちですが、実は根っこにあるものは「伝えたい」という思いらしいです。言われてみればその通りなのですが、思わずはっとさせられます。
なんとなく「怒り」って悪者ではないんだな。。と思える章です。
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怒りのとらえかた~怒りに振り回されないように生きる~
第三章:怒りはこうとらえよう
第三章では、怒りが生じる原因から捉え方について書かれています。
本書で取り上げられているのは「~べき」という価値観。
怒りは、自分の期待、理想が裏切られたとき、その通りにならなかったときに生まれる感情です。その理想や期待を象徴する言葉が「べき」です。
「時間を守るべき」
「挨拶はするべき」
「順番を守るべき」
など様々な「べき」がありますが、この基準は人によってまちまちです。相手の「べき」と自分の「べき」。それぞれに差異を認識したとき、人は怒りを感じます。
生じた怒りを我慢してしまうと、ある日突然大爆発してしまうことになりかねません。感じた「べき」の差異を、許容する範囲、しない範囲に分類し「こういうことはしないでほしい」と相手に言葉でもって共有しておくと、トラブルは生じにくくなります。
怒りの扱い方~怒りを感じたときに考えてみて欲しいこと~
第四章:怒りはこう扱おう
第四章では、実際に怒りを感じた際にどうすればいいかが書かれています。所謂怒りの取り扱いです。
怒りを人に伝えるとき、意識するべきことやコツ、タイプ別に人を分類し適切な伝え方などが書かれています。誤解による対人トラブルの多い人には是非とも読んで欲しい章です。
その中で紹介されているコツの一つに「原因」ではなく「解決」に視点を持っていくことが書かれています。
未来に目を向けるようになると、どうにもならないことへの怒りに振り回されなくなります。その結果、問題解決のほうに意識が向いて、現状を変えていくことが出来るのです。
たとえば、今数学の点数が悪いことに対して
「~先生の教え方が悪かったからだ!」と原因に焦点を当てて考えたところで責任転嫁が起こるだけ。そうではなくて「点数が悪い現状をどう変えていくか」という方向に考えをシフトしていくことで、現状を変えていくことが出来ます。
怒りが沸いたときの対処法
第五章:怒りがわいたときの対処法
第五章は、この本のメインの内容です。
実際怒りが沸いた時、どんなことをすればいいのかが書かれています。全国のイラチさんお待たせしました。
本書の中では22個の怒りの対処法が紹介されています。普段からやってそうなことから、「おっ」と思うことまで内容は様々です。全部使っていくのではなく、できそうなものをピックアップして使っていくのがいいと思います。
あんまり書くと怒られちゃうのでこの内容に関しては、気になる人各自で本を手に入れて実践してみてください。
アンガーマネジメントは他人ではなく、自分の感情をコントロールする手段
この書籍で「怒り」の性質から、「怒り」の取り扱い方法まで学ぶことができます。普段から気持ちが抑えられずついイライラしてしまう人や、怒るべきところで怒れなくて落ち込んでしまう人にやってほしいことがたくさん書いています。
感情に対して悩みを持つ人には是非読んで欲しい書籍です。
最後にアンガーマネジメントの注意点として、以下のようなことが書かれています。
アンガーマネジメントは、相手の怒りをコントロールするものではありません。自分自身のために取り組むものです。
管理人の職場に、機嫌の浮き沈みが激しい上司がいます。機嫌が悪いときはイライラした態度を隠さないタイプの人です。かくいう鳥頭も「ああいえばこういう」生意気な問題児属性の部下なので、上司にやつあたりされたら「はあ?!」とキレ返す太刀です。当たられたらキレ返す、倍返しだ!!ってなる血の気の多い人間です。
数年前から掲げるスローガンは「自分をサンドバック扱いしてくる輩に容赦は不要」。よろしい、ならば戦争だ。を地で行くタイプです。
そんな問題のある人間同士なので、ときたまですが、まともにケンカになりますww
そんな上司に対して「あんたこそ怒りのコントロールがいるぜよ!!」って本書を突き出すことも考えましたが、それはアンガーマネジメントも目的から反するようですね。。
アンガーマネジメントで可能なのは、相手ではなく自分のコントロール。
人に教養するものではなく、自分が変わる必要性を感じてはじめて変化できるもののようです。ちえっ。
部下に悩む上司、また上司に悩む部下。はたまた「怒り」という感情にうまく向き合えない人や、なんとなく自分を変えたい人。
いろいろな人が抱く「生きづらさ」を解消してくれる本だと感じます。興味のある人は是非手にとってみてください。
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