鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

自分の武器がわからない人へのヒント~藤浪の投球から谷繋が語った「投手の武器」~

 

仕事が夜勤なため、野球中継見ながらまるで休日のようなくつろぎタイムを送っていた鳥頭です。そのまま仕事いくの忘れてしまいそうだ。。

 

 

はい、ガチな野球ヲタな鳥頭だったりします。贔屓球団は阪神ですが、高校野球大学野球も、なんなら巨人戦でもやってたら見る、みたいな阪神ファンというより野球ファンな色濃いスタンスです。巨人ファンとも話し合うけど、虎一筋なタイプからは嫌われるタイプですね。阪神ファンやっていて一番恵まれていると思うのは、メディアへの露出率だな。

 

今回のテーマは「自分の武器になりえるもの」。

今日見ていた阪神対ヤクルト戦の藤浪投手の姿と解説から「自分の武器って、自分の強みとかいいところばかりだとは限らないんだなー」とか思ったっていうお話です。一応野球を知らない人にもわかるように書いたつもり。ゆっくりしていってね

 

 

スポンサーリンク

 

 

あわせて読みたい 

www.abaretoriatama.com

www.abaretoriatama.com

藤浪晋太郎とは

「野球見ないしわかんな~い、藤浪ってだれ~」っていう方に藤浪投手を雑に説明します。

 

阪神の若きエース藤浪晋太郎。23歳の本格右腕として活躍するプロ野球選手です。

 

高校時代より、「なにわのダルビッシュ」として注目を集めた選手で、甲子園では春、夏二連覇の偉業の立役者の一人です。ちなみに現日本ハムで活躍中の大谷翔平選手とは同い年で、「なにわのダルビッシュ」「みちのくのダルビッシュ」としてライバル扱いをされていました。複数球団が獲得に名乗りをあげる中、阪神よりドラフト一位指名されプロ入りします(どうでもいいけど阪神はなんと33年ぶりのあたりくじ)

 

197cmという長身から放たれるストレートは最速160kmをマーク。年齢にそぐわぬ冷静さと調整能力の高さから一年目より一軍で活躍。今や阪神ファンから「こいつ抜けたらオワる」と思われる中心選手のひとりです。個人的にAAが好き。

f:id:remy0420:20170504171717p:plain

とらせん【虎専】@Wiki - 藤浪晋太郎

似てるやん(悪意) 

 

藤浪晋太郎vsヤクルト打線、因縁の第二ラウンド

プロとして順調な滑り出しを見せていた藤浪ですが、 四年目から謎の制球難に苦しみます。長身故の長い腕をしならせたフォームということでリリースポイントが安定せず、四死球を出しまくります。

 

そして5年目のシーズン初登板。こんな事件が。

www.youtube.com

ヤクルト畠山選手の頭部近くの危険球からの乱闘騒ぎ。いやはや最近のプロ野球では珍しいぐらいハッスルしてたなあ。バレンティンからタックルされた矢野コーチが反撃で飛び蹴りし返してたあたり「矢野さん、飛び蹴り好きよな~(現役時代もやってた)」とかのほほんと観戦していたのが鳥頭です。長年野球ヲタやってる余裕よ、そらそうよ。

 

今日の試合は、乱闘騒ぎ以来となる藤浪VSヤクルト打線でした。

そんな試合をぼーっと観戦していて思ったこと、これが今日の本題です。

 

「ノーコンは武器」?!100戦練磨のキャッチャー谷繋が語る「投手の武器」とは

今日の藤浪も相も変わらず乱調でした。8回途中1失点と試合は作っていながらも、思い出したように四球を出しすこと全部で7つ。

「君はフォアボール数のノルマかなんか背負ってるのかな?」と疑念が自分の中でアツい。

 

顔面に死球対策のプロテクターを付けたバレンティンが登場するなど、妙な雰囲気の試合でしたが、要所要所で(ヤクルト打線助けてもらいつつ)切り抜けた試合でした。そんな試合の中で解説の谷繋が言っていた言葉が印象に残っています。

 

谷繋「ヤクルト打線が勝手にデッドボールを警戒している。これが藤浪の武器になっている」

 

投手にとってコントロールは生命線と言われています。球速はそれほど出ない分、コントロールを駆使して打線を封じる投手もいるように、コントロールできるかどうかは投手にとってとても重要。

言うまでもありませんが、コントロールできる能力は、あればあるほどいいとされています。

 

しかし、数々の投手をリードしてきた谷繋の目には違う景色がうつっているようでした。

 

経緯はともかく、相手打線が自分の投球を怖がっている。この状況を作り出したのは、確かに自分の制球力のなさであり、一般的には短所で克服するべき対象とするところなのだろうけれど、この勝負に関しては優位に働く。それを活かさない手はない。

 

100戦練磨のキャッチャーだからこそ、自分が弱みと思っているものであれ、制球の不調であれ、打ち取れるのであればなんでも使う。そんな発想の賜物だと思います。

 

自分の武器って「長所」とか「短所」ではなくて、自分を活かすことから生まれるものなんじゃないの?って話

ところ変わって管理人。

 

 

「自分にできることってなんだろう」

 

鳥頭が最近向き合っている問いです。自己分析して自分の強みをなんとなく把握して、その上で自分が人にしてあげられることを考えようとしていました。

長所がない、と思うほど自信がないわけではないけれど、「自分の強みを把握し、そこからできることを考える」という工程自体に、雲を掴むようなふわふわ感がありました。問いに関する結論は出てません。

 

 

「自分のいいところってなんだろう」

 

そんな疑問を胸に生活する中で、上記の谷繋の言葉を聴きました。

・・・はい、なんかもうね、びっくりした(言語能力乙)

 

無意識に自分のいいところを探さなければならない、長所でしか世の中に貢献できない。そんな前提を勝手に持ってたんですよね。実際ドラッガーのマネジメントでも、そんなことが書かれています。特になんの疑いもなくその言葉を受け入れた自分がいました。

短所をひた隠し、長所を出す。そんな生き方をしなれけばいけないのだと。誰かの役に立とうと思えば、長所だけで勝負するべきなのだろうと。そんな考え方をしていました。

 

・・・今にして思えば、随分薄っぺらい言葉で「長所」とか「短所」とか論じていたような気がします。

 

f:id:remy0420:20161202120634j:plain

藤浪自身も「自分はノーコンが武器です」なんて言わないと思います。それでも今日の試合を見れば、その荒れ球具合は確かに藤浪を助けていました。

それとは別に「藤浪の武器はMAX160kmのストレート。それがあるからこそ打者がデッドボール怖がったんだから、単にストレートという武器が活きただけ」そういう考え方もできると思います。

 

 でもここで言いたいのはそういうことではなくて、「制球難」という短所でも、勝ちに対して貢献できるという点です。

 

「短所」は役に立たない。「長所」は役に立つ。

世間にある、言葉にする必要性も感じなかった前提ですが、もしかしたら人間の中にあるものを「長所」「短所」に分類しようとすることが本来無理のあることなのかなと思いました。

 

この歳になると、自分のポテンシャルがしっかり把握できるようになってきます。無限の可能性とか言われた時期もあったけど、自分はこのスペックでしか生きられないのだと一種の諦めに似た感情が燻ります。

 

それでも、そういうもんなのかもしれません。結局自分に配られたカードで勝負していかないといけないんですからね。管理人が鳥頭であることなんてもうしゃーないんです。不治の病だと開き直るしかないんです。

一番必要なのは、絶対に勝てるカードではなくて、自分のカードでも勝てる戦略を立てること。そして、自分のカードを勝てるカードにすること。そこに「長所」「短所」の概念なんて本来はないはずです。

 

ノーコンの投手が、打者を怖がらせることができるのであればそれは「勝てるカード」と成り得ます。それは「長所」だ「短所」だというだけでは決して辿りつかない結論です。

 

f:id:remy0420:20170213025242j:plain

自分の中の強みを探そうとするのではなく、自分の中からなんでもいいから武器を探し出す、そんなしたたかさ。自分にないのはそれなのかもしれません。

 

いろんな発見があったので、記事にしてみました。何かしらの参考になれば幸いです。そして藤浪の次回の登板にも期待です。個人的には藤浪は今の制球難をも克服するんだろうなと思ってます。

 

※誤り:藤波 正:藤浪

誤字訂正しました。ご指摘ありがとうございます。

 

スポンサーリンク

 

 

 

あわせて読みたい 

www.abaretoriatama.com

www.abaretoriatama.com