春から新生活という人がそろそろ引越しを終えたであろう時期ですね。ごきげんよう、鳥頭です。
ところで以前、こんな記事を書きました。
このブログ初のプチバズ起こした記事です。記事全体の内容がどうこういうよりも「鳥頭は食費一ヶ月一万円で生活してるやでー」としれっと書いたところ「おいちょっとまてい!」と盛大につっこみを食らった記事です。一ヶ月一万円でもすごかったんやーとそのときはじめて世間の基準を知ったあんぽんたんこと鳥頭でした。
そのレスポンスとしてこんな記事を投稿しました。
節約生活を支えてくれている諸々の小道具を紹介した記事です。
ただ、これだけでは不十分だと感じたので、今回はレスポンス第二弾。一ヶ月の食費を一万円で賄うために必要な概念を特集します。
大学で専攻していた経済学の概念を使っています。そんな難しい話ではないので、ゆるりと読んでいってくれるとうれしいです。
スポンサーリンク
効用って何?~節約生活に必要な概念~
経済学を専攻したら、最初のほうに学ぶものの一つに「効用」の概念があります。
効用とは、経済学の基本的概念の一つです。簡単に言うと「満足度」のような意味です。靴を買ったとして「わーい!新しい靴だー!」と思いますよね。それも効用です。人の経済活動(モノ・サービスの売買)は「効用」を得ることが目的とされています。
「効用」にはおもしろい特徴があります。
たとえば、砂漠を一日彷徨い歩いた人にとって100円の水は、一億出しても手に入れたいものになります。この場合、水の価値は「一億円分の効用」に値します。
逆にその人が今度は死ぬほど水を飲んだ後に同じ水を勧めたとします。「もう一円で売られても買わないわ・・・」となります。この場合水は「0円分の効用」に値します。
このように「効用」は、同じ人に勧めても時と場合により、その価値を大きく変動させる特徴があります。 100円のものを購入したら100円の価値のモノやサービスが手に入りますが、効用は購入価格とは比例しないことが特徴です。
さらに同じものを得つづけると、得られるどんどん効用も下がっていくというのも特徴のひとつです。最初の1杯目のビールはめちゃめちゃおいしいのに、100杯目のビールともなると同じものとか関係なしに「拷問かよ・・・」と思いますよね。このようにどんどん得られる効用が減少していくことを経済学用語で「限界効用逓減の法則」と呼んでいます。
今回主役になるのは、この「効用」の概念です。これを生活の中心の概念として据えて生活してみたらすごかった、というお話です。
得られる効用に思いを馳せる~なぜ買いたいと思ったのか?~
「効用」の概念を一人暮らしの食生活に導入します。
特に何をするわけではありません。あくまで概念を導入します。何かを購入したい場合、買う前に「これを得ることでどんな効用を得られるだろう」と考えてください。それを認識した後にじゃあこれを我慢したら、何が得られるだろうと考えてください。
コンビニにふらっと行ったとして、おいしそうなお菓子が目に付きます。だいたい300円ぐらいだったとしましょう。ちなみに持ち合わせはあります。「あ、おいしそう」と手に取る前に「お菓子を買うことで得られる効用」について考えます。
- おいしいものを食べる時間。
- これ食べてみた、おいしかったと他者と情報交換できること。
だいたいこんなもんかな。
その次にお菓子を買わなかったとき得られるものについて考えてみてください。
- お金が溜まる。
ぱっと思いつくのはこれでしょう。けれど敢えて「お金が溜まる以外」のことではなく、溜めたお金で何が出来るかを考えましょう。
「3回これを我慢してラーメン食べたほうが有意義か?」
「そういえば今てりたまの季節だぞ・・・2回我慢したらいけるのか」
「このぐらいの額があれば今夜のおかずがちょっとグレードアップできるかも・・・」
こんな感じであらゆる可能性に思いを馳せます。
得られる効用を比較する~一番満足するお金の使い方を考えてみる~
上記に挙げた可能性の中で自分が一番魅力的だと思うもので得られる「効用」と「今お菓子を購入することで得られる効用」を比較します。
天秤が「今お菓子を買う効用」に傾くならば、購入しても構いません。今のあなたにとってお菓子は、未来の300円よりも大きな効用を生むものです。躊躇いなく買ってください。
逆に「未来に得られる効用」に傾くならば、購入は見送るべきでしょう。今使おうとした300円は、もっと大きな効用を得ることに使ったほうが有意義です。
これをいつも行うわけです。お菓子とラーメンを天秤に掛けてラーメンに傾いたとしても、ラーメン食べに行く前に同じ過程を踏んでください。ラーメンを食べる以上にもっと大きな効用が得られることが見つかった場合は、それも見送ってください。
「そんなに今の買いたい気持ちにストップばっかり掛けてたら、一気にどかっと使ってしまうんじゃない?節約になるの?」と思うかもしれませんが、経験談からして一気に散財してしまうことはあまりありません。むしろお金を使うところ、使わないところをしっかり吟味する習慣が付くので、お金を使ったことに対する後悔が出にくくなる概念ともいえます。
食費を節約するために必要なのは「無駄使いしないこと」
「効用」を使った節約生活のいいところ。それは我慢を促すものではないということです。
自分が本当に望んでいるものが何かを常に考え、より大きな効用を得るためのものです。要は無駄使いをしないための概念ですね。
一番効果が出やすいのが食費ですが、他にも時間の使い方なんかにも「効用」の概念は使えます。どんな時間の使い方をすれば最大の効用が得られるか。これを常に考える習慣があれば最小限のお金でも満足のいく暮らしを送ることができます。
以上。一ヶ月一万円で食費をやりくりする鳥頭が紹介する、節約生活の概念でした!
スポンサーリンク
あわせて読みたい記事