鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

『地上の星』の歌詞の意味がやっとわかった話~東日本大震災から6年経って考えたこと~

 

東日本大震災からもう6年になったんですね。

あの日の衝撃は今も忘れられません。テレビで見ているだけでもそうなのに、実際被災した方々の心の痛みは察するに余りあるものがあります。

被災地の方々の心の傷が一日でも早く癒えることを願ってやみません。

 

今日は「そっかーあれが6年前になるのかー」とぼんやり考える中でわかった中島みゆきの『地上の星』の歌詞の意味について。完全なる自己解釈になりますので、そういう考え方もあるんだなーぐらいのノリで捉えておいてくだしあ。

 

 『地上の星中島みゆき

www.youtube.com

 

地上の星の歌詞はこんな感じです。

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地上の星」とは忘れ去られたスターのこと

この歌を知ったのが小学生の頃。なんか難しい歌詞だと子供ながらに思った気がします。そもそも何がわからなかったって「地上の星」という言葉の意味がわからなかったんですよね。この言葉が意味するものとは一体何か。

 

星っていうのは通常、上空に輝いているものですよね。すべての人が見上げられる位置にあり、輝きは見えるけれども手を伸ばしたところで届かない。それが上空の星です。

 

ここでは「星」と認識するより「スター」のほうが分かりやすいかもしれませんね。「国民的スター」とか「スター性」とかいうところの「スター」です。

 

上空に輝く星って言うのが世間で言う「スター」だと考えます。イチローとか、羽生結弦とか、村上春樹とか。みんなが名前を知っているような輝かしい功績を残すことが出来る人。これが上空の星。

 

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じゃあ地上の星って一体何か。

星は星だけど、人の目に触れる場所にないひっそりと輝く星ですね。誰からも注目されることはなく、それでもその場所で輝く星のことです。

 

たとえば東日本大震災のとき、迫り来る津波から人を助けた末に帰ってこなかった人がいる。

お年寄りの手を引きながら逃げて怪我を負った人がいる。

声がかれるまで叫んで一人でも多くの人を助けようと戦った人がいる。

 

彼らのような人を『地上の星』と定義するのではないか。そう思います

 

誰かの「生」のために失われた命があって、誰かのおかげで死を免れた命がある。そんな出来事が6年前たくさんありました。今や忘れてしまっている多くの人の死の上に、たくさんの「生」があって。忘れ去られた死があって。

 

みんな空の星ばかり見上げているけれど、地上にも星はある。たとえ誰も覚えていなかろうと、行方知れずになろうとも、目立たなくても。星はあるのだと。 

 

この歌詞はどこか、怒りのようにも、叫びのようにも、寂しさのようにも、儚さを伝えるようにも聞こえます。

 

地上の星」とは、あなただけの目的地への指標

二番目の「地上の星」の意味はまた少し異なります。

一番が「スター」としての星だとしたら、二番目の星は北極星のような、方角をあらわし、道しるべを指す星のことです。

 

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 溶けない氷があるとして、それをずっと掴んでいたら手はどうなるでしょう。

 

まあ冷たくはなるでしょうね。かじかんできて、赤くなってきて、そのうち耐えられなくなって手放してしまうと思います。

 

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遠めに見てはキラキラ輝きを反射する氷は、とても美しいです。しかし、手に入れるとその輝きが別の光源からの光を反射しているものと気が付くでしょう。氷は単体では輝けません。人の手の中では輝きを失うどころか、人の手を冷やし、傷つけるものに他なりません。

 

上空に輝く星になりたくて、みんなそれを真似てみようとする。けれどそれはどこまで行っても人の真似でしかなくて。本当の自分の欲しかったものとは違うんですよね。

 

自分が本当に求めるものって、自分を信じて一直線にやることでしか生まれないと思うんです。少なくとも今「上空で輝く星」は誰かになりたいと頑張っていたわけではなく、自分が貫くと決めたものを貫いた結果、自ら輝く方法を見つけた人なのだと思います。

 

スターに憧れるのはいい。

けれど、その先に本当に自分が欲しているものはありますか。自分が欲しているものに辿りつきたければ、上空の北極星ではなく、自分の中でこっちにおいでと輝いている星の方角へ向かう必要があります。

 

あなたの心の中で人知れず輝いている星に、気付いていますか? 

氷ばかりを求める人生になっていませんか?

 

二番目の歌詞は、本当に自分の納得のできる生き方をしているのかと問いかけてきます。

 

大切なことを思い出させてくれる曲

 『地上の星』は普段、みんなが生きている中でつい忘れてしまっている何かを思い出させてくれる曲です。

 

人は良くも悪くも、すぐに忘れます。

膨大な経験を蓄積し、いろんな出来事や言葉をもらうのに、ずっと心に留めておける言葉ってごく一部しかないんですよね。

 

現在生まれて25年経っていますが、生きる上で大事なことって、もうすでに知っているのかもしれません。それを思い出しながら、少しでもたくさんの言葉を人に与えることが生きるということなのかもしれませんね。

 

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そういう意味では、この曲がヒットした理由、よくわかります。

 

もし、何かしら思い悩んでいることがあるのだとしたら、この曲は何かを思い出すきっかけになってくれると思います。

 

そして最後にあえて残した質問を読者の皆様に。

歌詞の中に出てくる「つばめ」って一体何を差しているのでしょうね。ここから先は記事としては取り扱いませんので、各々考えてみてください。

 

 

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