前回、簿記2級で出題される新しい減価償却の方法のひとつ、定率法について解説した。
今回は定率法って実際どうやって計算したらいいの?というところについて解説していく。前回の記事を読んでからこの記事を読んだほうがわかりやすいかと思います。よい子みんなは過去記事でごー!
定率法の減価償却の計算方法
定率法の計算の仕方はこんな感じ。
減価償却費 = 未償却原価 × 償却率
未償却残高とはその名の通り、まだ減価償却が済んでいない額のこと。
つまりこういうこと。
未償却原価 = 取得原価 ー 残存金額 ー 減価償却累計額
定率法の計算でミスが多発する理由
ポイントがあるとすれば、実際の計算問題。
上記の図のうち、白いところが未焼却原価といわれる箇所だな。減価償却されるたびにどんどん削られていくためもちろん減価償却される額も年々小さくなっていく。これは前回解説したとおり。
計算する上で、取得から3年目の減価償却を問われるような問題が出題された際、1年目と2年目の減価償却の計算もやらなければいけないということ。
3年目の減価償却費=(取得原価ー残存金額ー{1年目の減価償却費+2年目の減価償却費})×償却率
ちなみに
1年目の減価償却費=(取得原価ー残存金額)×償却率
2年目の減価償却費=(取得原価ー残存金額ー1年目の減価償却費×)償却率
ゆっくり解いて行けば大したことないんだけど、計算が多い分ミスが発生するリスクが高い。 試験は計算用紙として別紙が配布されるけど、悠長に書いてたら圧倒的に足りない。焦ってぐちゃぐちゃ書いてミスっていう流れになりがちだな。
こういう問題でうっかりミスが出る傾向にあるので、計算するときは要注意。ちなみに管理人、何度も痛い思いしてるからな、HAHAHA!!
それでも二級の範囲にしてはすんなり覚えられるので、この記事と前回の記事で定率法をマスターしておくことをおすすめする。
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