『第二の脳のつくり方(著:辻秀一先生)』
レビューするやで!と快活に宣言したのは十五夜のお月様が綺麗に輝く時節でした(遠い目)
(ようやく)読破したので、(やっとこさ)レビューはじめるよっと。
構成について
全7章構成にプロローグとエピローグをあわせた感じ
プロローグ:「結果エントリー」から「心エントリーへ」
第一章: なぜ、どの人のそこそこの人生なのか
第二章:「フロー」とはなにか
第三章:「フロー」と日本人
第四章:「第二の脳」でフローになる~準備編~
第五章:「第二の脳」でフローになる~実践編~
第六章:「自分の心」をフローにする~実践編~
第七章:「周囲」と「組織」をフローにする~実践編~
エピローグ:バイブレインで生きる
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読破までの時間
10日ほど(滝汗)
全233ページにかかりすぎてはいないか俺氏よ。『ゾーンに入る技術』よりは読みやすくはなっていたけど、それでも文章に癖があったのでどうしてもゆっくり読み進める形になってしまった。
集中力の鍵、フロー理論の基礎を学ぶ
前回紹介した『ゾーンに入る技術』と同じ筆者様。内容もフロー理論を軸に展開されており、被ることも多かった。ただ、前回の書籍より大分わかりやすい。
※ちなみにフロー理論とは作者の辻先生がスポーツドクターとしての指導を行われるうえで使用されている理論。まあ詳細はおいおいやっていくので今はふーんと聞いておいてくだしあ。
『第二の脳のつくり方』は、本書のメインであるフロー理論の説明のみを重点的に解説していることに対し、『ゾーンに入る技術』はフロー理論を使用してゾーンに入る応用を加えた実践方法を解説慰している感じ。道理で後者を難しいと思ったわけだな。
『第二の脳のつくり方』にはフロー理論の基礎的なことが書いてあり、そこで得た知識を基礎として『ゾーンに入る技術』を読むという順番が恐らくわかりやすいのではないかと思う。
組織はフロー化できる?!
「フロー」の状態というのは、外部刺激から情報を認知する認知脳と、自分を自分で統括するライフスキル脳とのバランスがとれたときに発生する状態のこと。
フローになることで、外部の刺激に誘惑されない精神状態をつくることができ、集中力が上がったり、気分の浮き沈みに左右されない心の持ち方ができるのようになる。
ここまでは『ゾーンに入る技術』と同じ内容。
『第二の脳のつくり方』では、組織をフロー化する方法について触れていた。自らがフロー化していくだけに留まらず、人に教えること前提にして、自分へのフロー化を起こす方法と、他者をフロー化させる方法の2種類が書かれていた。
目次見てわかるとおり、がっつり実践編。作者様の「これさえ!やれば!できるから
!!みんな!やってみ!!」感がすごかった。おそらくスポーツドクターとして今まで従事してこられた経験から本当に自信をもって勧めてくれる方法なんだろう。
おもしろいなと思ったのは、「組織」をひとりひとりの集まりではなく、心を持った一人の人間をして扱っていること。
確かに自分をフロー化するということは、自分の中の人格をフロー化するということでもある。真面目な自分もいて、なまけものの自分もいて。活発な自分もいれば、根暗な自分もいる。そんないろんな自分を変えることと、組織を変えることとは費やすエネルギーの差異はあれど、理屈は変わらないのかもしれない。
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