前回、「小口現金」ってのはなんだっけかいな?というのを解説したので、今回は実際の仕訳についてやっていこう。
まず、前回のおさらい。
「小口現金」とは、小さな規模の出費用に用意した現金だった。ということが言いたかっただけの回だった、はず。
つまり「小口現金」はもともと「現金」。「資産」の勘定科目なわけです。
増えたら借方、減ったら貸方に記入するルールが適応される。
仕訳についてあやふやならば下記参照。
現金を100円分、小口現金として小口現金係に渡した場合の仕訳はこんな感じ。
さて、小口現金はあくまで経理の効率化のための勘定科目。一定期間で区切って、小口現金がどんな使われ方をしたか報告を受けて、正式に仕訳をしないといけない。「小口現金」も「現金過不足」と同じような「とりあえず勘定科目」なのねのね。
その一定期間の最終日、会計係は小口現金係から報告を受ける。
報告を受けて、会計係が本来あるべき仕訳を行う。
普通の仕訳ならこれで終わるところなんだけど、小口現金の仕訳に対してはもう一つ、会計係に仕事がある。
上の仕訳をやった段階で、最初100円分振り出した小口現金は消耗品に使用した分を除いた50円分しか残っていない。
小口現金は常に一定額残しておく必要があるため、使った分補充する必要がある。
使った分を再度、小口現金係に現金で渡した、という一連の仕訳がこんな感じ。
理解しやすい分、どの仕訳も出題される可能性があるのでここで理解しておくのがベストだとおも。