鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

「頭のいい人」とはどんな人?~『変化を好む脳好まない脳ー流動性知能を鍛えるー』読んでみた~

 

突然ですが、あなたの思う「頭のいい人」ってどんな人ですか?

 

柔軟な考え方ができ、斬新なアイディアを思いつく人?

相手の言うことを正確に捉え、汲み取れる人?

機転が利き、細やかな気遣いができる人?

 

いろんな「頭のいい人像」があることと思います。

管理人は賢い人になりたいため(小学生並みの目的意識)頭のいい人ってどんな人だろうかと考えることがよくあります。

 

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しかしいろんな人物像がありすぎて、何をもって「頭のいい人」と言っていいのかイマイチわからないんですよね。。

というわけで「頭のいい人」について言及するべく、知能について学んでみました。

 

テキストはこちら。「変化を好む脳、好まない脳ー流動性知能を鍛えるー」です。

 

  

ちょっとマイナーな本ですが、個人的にはしっかり疑問に答えてくれた本だと思います。内容をざっと紹介します。 

 

 

 

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頭の良さを決める知能~流動性知能と結晶性知能~

心理学の用語に「流動性知能」「結晶性知能」があります。これがこの書籍のメインの内容です。

 

先にそれぞれの内容を説明していきましょう。

流動性知能とは、はじめての問題に直面した時に発揮される知能のことです。

とっさの危機管理や、前例のない事態に反応できる、反射的な知能のことを言います。

 

一方、結晶性知能とは、今までの知識の積み重ねによって得られる知能のことです。

多くの知識がある長老さんを持てはやすのは、この結晶性知能があるからですね。 

 

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第1章では、流動性知能と結晶性知能とは何か。またそれらはどんな場面において活かされているかが取り上げられています。

 

 

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頭がいい=流動性知能が高い??

アンケートを元に「頭のいい人」を定義すると、年齢毎にその特徴は異なるようです。

 

例えば小学生は頭のいい人を「学校の成績がいい人」だと答えます。

若い社会人は「リーダーシップが取れる人」「他人に気が配れる人」だと言います。

老年の世代では「礼儀正しい」「人当たりがいい」といいます。

 

・・・ばらばらやないかーい。

 

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一見、そう思えてしまう定義ですよね。しかし本書では、これらに対し、一つの共通点を見出します。

頭のよい人=実生活でうまくやっていける人。

 

小学生ならば、生活環境は家と学校が大部分を占めています。

生活の中で大きな比重を占める学校での勉強。これに適応できる人が「頭がいい」とされるのです。

 

大学生になると、小学生よりも環境が多彩になります。

学校はもちろん、サークルや、バイト。友達や先輩後輩。様々な人と関わることになります。そんな環境でうまく順応していくために「リーダーシップ」や「気配り」ができる人が「頭がいい」とされます。

 

さらに社会人になると、仕事への比重が大きくなります。

その中で求められる「問題解決能力」や「人の話の本質を掴む能力」がある人が「頭がいい」とされます。

 

就職や結婚、失業、子供のことなど、年を取るにつれて、家庭や職場といった新しい環境が加わり、環境はさらに多様で複雑になる。

つまり、世代毎の「頭のよい人」の違いは、それぞれの世代が置かれている環境(状況)の違いを表しているのである。

 

これらは「その場の状況にうまく対応し、適応する能力」である流動性知能と深く関わりがあるとのことです。

ほえーそう考えられるのかー!と眼からうろこな解釈がいっぱい出てきます。

 

 

 

流動性知能の高さ=自分の値段

求人票にも流動性知能の高さを問う文言があるようです。

 

年収1000万円を超える取締役の求人は、求める人材に以下のような文言が書いてあることが多いようです。

〇戦略的かつ世界的な計画立案能力があること。

〇新規事業の可能性を捉え、かつ成功させる能力があること。

〇柔軟性があり、偏見がなく、サービス精神に富み、実務経験のある管理者であること。

 

・・・ざっくりしてんのな!!

 

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 しかし、年収の高い求人ほど、トレンドを抑え、従来の思考に囚われることのない自由な発想が求められるようです。

 

世の中の状況に合わせ、変化できる柔軟性。すなわち流動性知能のある人は年に1000万円を払ってでも来て欲しいと思われる人材なようですね。

 

逆に「エクセル・ワードが一通り使えること」「実務経験が2年以上あること」など、具体的な能力を求められる求人は年収は低めな傾向があるようです。

今まで培ってきた知識を活かして貢献して欲しい。というのは結晶性知能の分野です。

 

結晶性知能が悪いわけではありませんが、自分の値段を上げるために必要なのは流動性知能なのかもしれませんね。

 

 

流動性知能を鍛える

第2章では、流動性知能を高めるためのトレーニング問題があります。

実際にあなたの流動性知能の高さを測ることができます。気になる人は本書をお買い求めの上、測ってみてください。

 

問題例を出すならこんな感じ。円の半径を5としたとき、赤い線の長さはどうなるでしょう?

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しんきんぐたいーむ!

 

・・・まあここで解答は出しませんけどね。こういう「んんんんん????」と思う問題がたっぷりです。読み進めるのがとてもゆっくりになりますね(負けず嫌い)。

 

 

全部IQサ〇リみたいな問題でした。解いてて楽しいです。

 

 

 

 

失敗を恐れるほど失敗しやすくなる?

この章ではさらに、流動性知能を伸ばす上でよくないことが書かれています。それが「失敗を恐れること」です。

 

子供の頃から、すべての基準を大人の経験談に委ねて、成功や失敗を判断してしまうと、ひらめきや独創性などが欠落してしまうようです。

 

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勝利至上主義のスポーツなどを筆者は否定しています。それらは「こうしたら怒られる」「失敗したらどうしよう」という気持ちを発生させます。

それだけでなく「自分で考える」ことをやめてしまい、やりたいことができなくなっていくのです。

 

本来ならば、礼儀や勝つ喜びなど、学校では教えてもらえないことを教えてもらえる場だったはずが、だんだん目的と手段が入れ替わっていくようです。

 

子供の教育では「流動性知能をどうやって育てるか」という発想ではなく「どうやって子供に考えさせるか」を焦点にした方がいいようですね。

 

 

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自分の脳を使いこなす

第3章では、教育や心理学を絡めながら筆者の言いたいことがざっくりまとめられています。

 

 

 

自分の能力を活かす

ここまでは「流動性知能すげー!」という話をしてきました。

 

しかし「流動性知能最高や!結晶性知能なんて最初からいらんかったんや!」ってことではありません。

結晶性知能も、流動性知能と同じぐらい大事なものだと筆者は主張します。

何か新しいことをはじめようとする時、知識(結晶性知能)は少ないより多いほうがいい。検討の材料がたくさんある方が有利であり、いろんな場面がシュミレーションしやすいからだ。

 

何もないところからひらめきは生まれてきません。多くの知識があってこそ、知恵は生まれるのです。 

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さらに、流動性知能によるひらめきだけの企画は通らないこともあります。しかし、そこに結晶性知能を役立てたデータや、知識による裏づけで一気に企画に説得力が生まれるのです。

 

流動性知能と結晶性知能の間には優劣はありません。

どっちの知能もうまく使ってこそ意味があるのです。

 

 

 

まとめ

以上「変化を好む脳、好まない脳ー流動性知能を鍛えるー」の書評をお送りしました。

個人的に脳科学や心理学は数年間勉強しているんですが、その中でも読みやすく理解しやすい書籍だったと思います。

 

内容が気になったかたは是非ぽちってみてください。 

 

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