鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

左右盲が「なぜ左右がわからないの?」という疑問に応えてみただけの話

先日左右盲に関する記事を書きました。

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今回は上記の記事の追記というか補足っぽい感じです。

 

 

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左右が分からないってどういうこと?

左右盲であることをカミングアウトしたとき、一番言われるのが「左右がわからん??それってどういうこと??」という疑問です。

 

左右がわかる人からして「左右が分からない」という感覚って意味不明なものだと思います。「左右がわからない」とはどんな感覚なのか。左右盲の立場から伝える努力をしてみました。

 

 

「左右」を判断する感覚が備わっていない

左右がわからない人には、まず左右の感覚が備わっていません。

 

今、普通に生活していたら「上下」の感覚ってわかりますよね。これは実感が伴っているからこそです。立った姿勢で頭の方が上で、足が下。このように人は感覚として方向を理解することができます。

 

でもこれが「東西」ならどうでしょう。

 

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見知った場所ならともかく、感覚で「東西」を当てられる人って早々いませんよね。

 

これは「東西南北」という方角が便宜上定義されたものにすぎないことからです。感覚として「理解できる」ものではなくて、「知る」だけのもの。あくまで知識なんですよね。

実感の伴わない知識は忘れてしまったり、何かと混同してしまうことがあります。

 

左右盲の人間からした「左右」って「東西」と同じような感じのものです。自分の実感で理解できないものであり、昔の偉い人が定義したもの。「東西がわからん」と同じような感覚で「左右がわからん」と言っているのだとご理解ください。

 

 

左右を無意識にしか認識していない

ここまで読んだ左右盲ではないあなたはこう思うのでしょう。

「いやいやいやいや。東西は確かに実感も何もないからわからんけど、左右に関しては右手左手とかがあるわけでしょ。上下感覚みたいに実感で理解することも可能なんじゃねーの?!」

 

あまいよ。

 

それでわかったら左右盲にはなっていないんだよ。

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子供の頃、左右を覚えるときに「えんぴつ持つ方」みたいな教えられ方をしたと思います。まず、そこからして理解できなかったわけです。

 

「えんぴつ持つ方が右手」と教わったガキ鳥頭の頭の中はこんな感じ。

 

「えんぴつ持つ方・・・??持つだけなら両方の手で持てるやで??・・・・普段ものを書くほう??そういえば鳥頭どっちで書いてるんやろ。なんか両方とも書けるような気がしてきた。実際書く真似しても違和感ないもん、不思議やね。・・・・え?うまく書ける方??両方下手な場合はどうしたらいいの??両方練習したらうまくなると思うよ。・・・え?今書きやすい方??・・・書いてみないとわからないかな。・・・・え?今いつもどっちの手で書いてるか??・・・うーんとあんまり考えんとぱっと持ってる。よくわからん。覚えてないかな~」

 

 

小学校一年生あたりで担任の先生とこんな感じの話をした記憶がある。。なんていうか、ぼやっとしたところは相変わらずなんだよな。。この頃から問題児だったんだわな。。

 

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えんぴつ持つ方って言われて、ジェスチャーだけをやってみてもどっちもしっくり来るんですよね。。ちゃんと「書く」という行為に結び付けてやっと「うまく書けない手があるな」と認識できる感じなんですよね。。あれだけは未だに理解できん。。

 

「こっちが右!いっつも右手でもの書いているでしょ!それだけやのになんでわからんの!!」と怒られて大混乱を起こした結果、泣きながら左手で文字を書き始める20年前の鳥頭でした。小学生ですでに「途方に暮れる」を実感したわ(遠い目)

 

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何が言いたいかというと「無意識を意識で処理することができないと、左右感覚は身に付かない」ということです。

 

えんぴつ持つ方って言われても、いつも無意識に持ちたいほうで持っているような気すらしていた鳥頭だったのです。無意識を意識することができなかったことで実感に落とし込むことができなかったわけなんですよね。

 

 

いつも目を使っているはずなのに、自分の利き目がどちらかがわかっていない人は多いでしょう。鳥頭も目と同じように手を使っていた。それだけの話だと自分では思っているんですよね。。

 

 

左右がごっちゃになる

そんなこんなで、左右の感覚が曖昧だと「右ってどっち?こっち??」「逆じゃぼけ!」みたいなやりとりをそこそこ成長してもやらかすことになります。間違えた経験を積み重ねてしまうと、結局どっちかわからなくなっていくんですよね。

 

エスカレーターとエレベーターって混合してしまう、的な現象が「左右」で起こるようになっていきます。

 

階段っぽい方がエスカレーターで、箱がエレベーターな!

日本海側が山形県で、太平洋側が宮城県な!

博士の「博」には上に点が必要で、専門の「専」には点はいらないのな!

「おざなり」は大雑把って意味で、「なおざり」は放置するって意味だからな!

 

そう教わって「おk」と返事しても時間が経つと「あれ?どうだっけ?」って思ってしまうことありますよね。

左右盲もそんな感じです。

 

右はこっちで、左はこっち。

右投げの人には、左用グローブが必要。

レフトの守備位置って守っている人間からして右側。

右バッターボックスって、審判から見たら左側・・・

右バッターボックスとレフトのポジションが一緒の方向にあるわけか・・・

あれ???って思いません?????ねえ?思いませんか????ねえってば。

 

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視点によって、定義が変わることも左右盲を生み出す要因だと思われます。

 

左右がはっきりわかっていない人に

「もうちょっと右よって!」

鳥頭「・・・こっち?(右にススー)」

「違う!私から見て右!!」

鳥頭「」

みたいなやりとりを繰り返していたら、そりゃわけわからんようになるでしょうよ。エレベーターとエスカレーターよりもその点ややこしさは上だと思います。

 

 

以上が左右盲が「なんで左右がわかんないの?」という質問に真面目に答えた結果です。左右感覚が当たり前のようにわかる人からすると意味のわからない記事になったのではないかと思います。

 

「左右盲ではないからここんところが理解できなかった」的なポイントがあれば教えてください。もしかしたら記事にするかも。記事にしなくても管理人がカルチャーショックを感じて楽しみます。

 

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