鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

「人が怖い」と見ず知らずのおばちゃんに相談してみた結果

 

前回のあらすじ――

「コミュ障」「人見知り」を克服できるのか試してみたら斜め上の結論にいきついた。

 

 ※この記事は下記リンクの過去記事から読んで頂いたほうがわかりやすいと思います。

www.abaretoriatama.com

 

 

今日も今日とてコミュ障全開で生きている管理人です。

コミュ障だけど元気だよ!卒業文集のランキングではなぜか「長生きしそうな人一位」に常に躍り出る鳥頭!一体私は他人からどう見られているのかわからん!

 

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コミュ障を克服するために見ず知らずのマダムに相談したら深イイ助言が聞けた話

コミュ障を克服するための具体的な方法「コミュ障(もとい対人恐怖症っぽいなにか)を克服するために知らない人に自分のことをお話する!」これを実践するために見ず知らずのおばちゃんに話しかけにいった。

 

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 鳥頭の相談内容がこちら

「人が怖い」と思ってしまう。物心付く前からこうだったため原因はわからないが、特に男性に対して人見知りが激しい性分だった。現在はある程度経験積んで、人見知りをカバーすることができるようになったためこうして知らない人に話しかけたり、道を聞いたりできる。学校でも友達が多いほうではなかったが、コミュニケーションはなんとかなったし、仕事でも業務に支障が出るようなことはない。

 

ある程度話すうちに、大丈夫な人だと判断できることも多くなってきた。そういった場合は楽にコミュニケーション取れる。「出来ない」という境地から「苦手」という境地へ移ることには成功したと思っているので、それほど深刻視するようなことではないのかもしれない。

 

それでも時折、人が怖いと思うときがある。いつも思っているのかもしれないが、それに意図的に蓋をして見えないようにしているだけなような気がしてくる時がある。自分の気持ちがどこにあるのかまでわからなくなるときがある。

 

そういった気持ちになることが嫌だから、人が怖いと思わないようになりたい。もしくは少しでも怖いと思う頻度を減らしたい。

 

・・・重い!めんどくさい!そして長い!ターゲットにされたマダムまじごめん!

 

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話していたら3分かからなかったし、結構ライトな感じを心掛けていたためにシリアスにはならなかったけど(自己評価)、 内容だけみたら「あんた、頭大丈夫?病院いく?」と言われかねないこの感じ!

 

鳥頭によくあるパターンとして、話しかけるときはしれっと(他者視点)言いたいこというけど、後で振り返ったとき「ちょ、無謀すぎるorz」と自覚し愕然とすることが多いんですよね。。

 

一昨日は自分の上司に「この仕事面倒っす」って張り飛ばされそうな主張を持っていったし、昨日は「この仕事はこっちでやるから置いといて!」と下克上な発言をかました鳥頭です。ちなみに最初に配属された部署の上司(当時先輩)はやつれた末に見事に胃痛になりました。このブログで何度か登場している上司(胃痛)だな。

 

初めての部下やら後輩がこんなんだったら自分でも泣くわ。

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鳥頭のすごい強運なところはそれでもなんとかやっていけてるところだと思う。本当に周りの人がレベル高くないとガチで張り倒されてると思うからな。上司(胃痛)は今や飲み仲間であり、マンガやCDを貸し借りする仲です。面倒見のいい人間ほいほいなのか鳥頭は。

 

今回鳥頭に自己紹介テロをふっかけられたマダムも、人間力というのか、包容力というのかがとても高い人だった。管理人のヘビーな人生相談に対してこんな言葉をかえしてくれました。

 

人が怖いことは悪いことじゃない、克服するべきことでもない。ありがとうっていうべきこと。

「怖いって思うのは悪いことじゃないと思うけどな」

どもりながら自分のことを話す管理人に相槌を挟みつつ、マダムはポツリと言いました。

どういうことか聞き返すとマダムは遠い目をしながら今度は自分の話をしてくれました。要約するとこんな感じ。

 

マダムの母親は病気かなんかでもうそれほど生い先が長くないと宣告されているらしい。もうそこそこの年齢らしいので宣告された時は特にどうこう思わなかった。この年まで大した病気もせずに、孫の顔も見て、元気にやってこられてよかったな、と感謝しているぐらいだという。

 

母親自身も死期が近いことを悟っているようで、今までのアルバムとか手帳を見かえしたりして、自分の人生を見つめなおすように過ごすことが増えたという。マダムとの会話も、今日の天気やら出来事よりも、昔の思い出話に花を咲かせることのほうが多くなったようだ。

 

本当にいい人生だった。楽しかった。そういう話をする度に、まだまだこれからも楽しいよと口では言いつつも、心の中になんとも言えない気持ちが漂うのだという。母親がもうすぐ死ぬ。事実だけはすぐに受け入れられたけど、感情がそれに追いついていなかったのかなとマダムは言った。 

 

もうこの時点で言葉が出ないけど。なんていっていいかわからないけど。そんな鳥頭に対して少し笑った後、マダムはまた続けます。

そんな最近の母親との会話で、幼少期のマダムの話になったらしい。怖いものが嫌いだったマダムは暗い廊下を通ってお風呂にいくことにすら怖い怖いと言っていたらしい。もうこの年では流石に怖くないが、マダムの娘が小さい頃の様子と、昔の自分がそっくりだったと話をしているときだった。

 

母親に「今怖いものはあるか」と何気なく聞いてみたマダム。心配性でどちらかといえば神経質なタイプな母親は昔から周りのものに対していろんな意味で過敏な反応をしめしたらしい(?)ヘビでヒステリー起こしてしまうタイプの人。

 

何気なく聞いた言葉に対して、母親はこう答えたという「特に何も怖くない」と。顔には出さなかったけど、ショックだったとマダムは言った。死ぬのが怖いといって欲しかったのか。今もヘビが苦手といって欲しかったのか。マダムもよくわからないという。ただ、「何も怖くない」その答えがとてもさみしかった。

 

 押し黙るしかない管理人に対して、マダムは言います。「怖いって思うのは生きてるから」だと。

 

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「怖いっていう感情って嫌なもんやけど、もう長くない人からは消えてしまう感情なんやなっておもたな。子供の頃よりいろんなことが怖くなくなったけど、それはこういうことなんかもしれへんね」

「やから、人が怖いって思うことにも、今日も生きてる、明日も生きるつもりでいる。そのことにありがとうって思ったらいいと私は思うよ」

 

この一言が耳に残って離れない。

 

恐怖心がなくなるとはどういうこと?

 管理人が「ヒトコワイヨ」と思うのは、人と話すことで「うまく答えられなかったらどうしよう」とか「ダメで鳥頭な自分を見通されて絶望させたらどうしよう」とか噛み砕いたらそんな感情になるのだと思います。

 

そんな「うまくいかなかった未来を想像」することで生じる感情、それが恐怖心。

だとしたら、自分には未来がないと思う人には恐怖はないのかもしれません。幼い頃に感じた恐怖心が今はない、それはもしかしたら死への準備だったりするのかな。話を聞きながらそんなことを考えました。

 

「ヒトコワイヨ」という感情に対して「どげんかせんといかん!」とはいきり立ってはいたけれど、「ありがとう」なんていう発想はなかったので、マダムの言葉を半ば呆然と聞いていた管理人でした。

 

恐怖心を肯定するし、感謝する

「恐怖心はなんとかせねばなるまい!」

そう管理人は無意識に思っていたところがあります。実際、意識的にそれを行動に移していたし、そこで見つけた自分の欠陥を別の能力でフォローすることを覚えてから、ずっとそれを取り組んできました。たとえば演技力しかり、自己暗示しかり。

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けれど、マダムも言っていたように、感情は理性よりもゆっくりと整理されるもののようです。

 

どんなに理屈を心に溜め込んでも。どんなに自分が納得しようとも。どんなに理性がコントロールできようとも。感情はなくならない。感じていないフリはできてもそれはあくまでフリなのです。

今回の管理人の「ヒトコワイヨ」と同じ、いつかは無理が出てくる、それが、感情。

 

だからこそ、認めてしまう。認めてしまって、その感情を肯定し、感謝する。

マダムはそう助言してくれた。

 

 

とにかく深イイ話だったので、共有のため記事にしました。それぞれ思うところはあるかもしれないけど、なにか心に残してもらえるとうれしい。

そして管理人の話をゆっくり聞いて、助言してくれた名前も知らないマダムへ。心からの感謝を。ありがとうございました。

次「ヒトコワイヨ」って思ったら「あぁ、生きてんだな」って思えるといいな。

 

 

「ありがとう、マダム。いい話が聞けたよ」

「気にせんといて。私も自分のこと話すぎたかな(笑」

「ううん、そんなこと」

「おねえちゃん、あと一個だけいい?」

「?」

「のぼせたときは足を冷やしたらいいんやで。これおばちゃんからのお節介」

 

・・・つくづく適わないなと思った。

 

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