鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

人生に革命を起こす本~『親は100%間違っている』~

またまたインパクトの強い本に出会えました。

 

 

前回の書評と同じく、先輩から頂いた本。いろんな人から目をかけてもらっていることで生命維持している節すら見受けられてきた管理人です、あろは。今まで生きてきて人間関係ほんとめぐまれてることに「前世で得つんだとか?(by妹」と今世の自分に一切の理由を見出してもらえない日々を過ごしているけど元気だよ(疲)実の妹ながら的確すぎて困る。

 

前回記事

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「親は100%間違っている」見掛け倒しでないインパク

 題名だけでこのインパクトである。

これは全然見掛け倒しでない。中身はそれ以上のインパクトである。

 

本の編集者でもある筆者の長倉さん。自身の経験から、一番売れる本の書き方をした、というよりも、今までにない自己啓発本を作りたい、みたく定型からできるだけ離れるようにと書いてある印象を受ける。

 

つまりは型破り、インパクト重視な書籍。

 

他の自己啓発本って、ひとつの結論を導くために多くの言葉や例を提示しながら、飲み込みやすいようにという工夫がいくつもある。だから最初は「なにいってんのかわかんない」ってなったとしても、読み終わるときには「なるほどな」と一定の理解を示すことができる。例えるなら、液体。脳に入りやすい言葉を使って、噛み砕いて噛み砕いて説明した結果染み込むようにわかる、という感じ。

 

しかし本書は違う。語弊を招きそうなことをいうと「今ってやばいぞ!わかれ!うっせー!変われ!」 って前文が叫んでいる感じ。前者を液体とするならばこちらは固体。染み込むとか言う前にぶん投げられて思いっきりたんこぶこさえる様な感じ。

 

印象がとにかく力強い。

 

いい子ぶってんじゃねえよ!

キレイゴト言ってんじゃねえよ!

それにしても時代の空気が変わってきたって気がしない?

感じてんのはオレだけかもしんないけど。絶対変わってるから。まあ見ててくれ。

だからこのチャンスを逃すなよ。ていうより

「もう好き勝手やっていいんだよ」

って言いたい。

「もう好き勝手やっていいんだよ」

って強く言いたい!

いい?

なんかいろんなことに我慢しまくっていい子を演じたり、キレイゴトいって自分をごまかしたりして得する時代はもう終わったの。

<<『21世紀奴隷解放宣言』より引用>>

 

まえがき直後の文章で、いきなりのフルスロットルだ。

とにかく内容も、文章も、強く記憶に残る本だと思う。

 

あなたの人生は、他人の価値観に支配されている

 今自分の中にある価値観は、親のものであるらしい。 

オレたちはたいてい生まれたときから、ずっと親の価値観の中でいきてるの。これは親がどうのこうのじゃなくて、しょうがないこと。どんなに素晴らしい親だとしても洗脳している。素晴らしい価値観を洗脳してくれたってだけ。

<<『親は100%間違っている』より引用>>

 

なんか図星を付かれた心地。

これは自分の考え方だと思っていても、その考え方をした元にあるものは親の考え方であるようだ。いくら「これは自分の目でみて感じたことだ」と自分が認知していても、自分が色眼鏡をかけていたり、心にフィルターをつけていたりすることってあると思う。自分では公平にみている、自分の価値観だと信じていたものが実は色眼鏡を通すことで全然違うように映る。色眼鏡を通すことで見えなかったものも実はたくさんあるんじゃないか。無意識に自分はみるべきものを見て、見るべきではないものは見ないという選択をしてしまっているんではないか。

 

そう思うと、自分が生きる中で自分をとらえるしがらみというのは自分の土台そのものをいうのかもしれない。じゃあ自分ってなんだ。これは自分の考え方か?親の考え方か?親もその親から価値観を洗脳されているとしたら、いまここに根ざしているのは誰の考え方だ?

 

本当に大切なことなのに、みんなそれを当たり前として考えることすらしない。これが筆者様のいう「やばい」ということかもしれない。

 

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本書にはそんな「当たり前」だと思っていたことを否定して自由になれと主張する。この本を読んで管理人はいかに自分は捕われた価値観の中にいるかということを考えさせられほんの少し怖くなった。 

 

正解なんて考えんな!好き嫌いで決めろ!

自分の中に当たり前のように根ざしたものを捨てろ、そして本当の自分の引っ張り出せ。筆者様はそううったえます。その段階から始まるのが自分のプロデュース。

 

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全部捨てられたとして、本当の自分が発掘できたとして。それからどうなるの?どうしていけばいいの?どう生きていくのが正解?教えて筆者様。

答え探しがうまいヤツ=頭がいいっていう間違った価値観が未だはびこってる。だから学生のとき優秀だったけど、社会に出たら使い物にならない人は多い。

つまり多くの人が「どこかに答えがある」と思ってる。

そんなもんねえから。

<<『ゲーム攻略本が売れる国』より引用>>

 

正解を探そうとしているならば、まだ人の価値観からは脱出できていないようです。

 

 迷うということは「正しい道を探そうとする」ということと同義だ。自分がなにをやりたいかということじゃない。何が正しいか、何が間違っているかという世間の目や、人の価値観でものを見るから人は迷うのかもしれない。

 

なるほど、目的地がないなら迷わないもんな。行こうとしている場所があるから迷うんだよな。正解とか不正解とかそういう質問はそもそもカテゴリーエラーということか。

 

その上で「やり方は無数だ」とも筆者様は主張します。人の数ほどありそうな価値観ややり方は一般的な価値観とは違うかもしれない。けれど、それが本来その人が持っていた考え方であり、やりたいことなんだろう。本当にやりたいことに出会ったのならば、世間の価値観なんてどうでもいい、さらにはそれが「正解」と呼ばれるものかどうかも知ったこっちゃない。そういうものなのかもしれない。

 

すべてを否定することから始めろ!

 「当たり前って何だ」

この本を読んで一番考えさせられたことだ。本当は大切なことなのに「当たり前」になることで、今まで考えなかったことをズバッと指摘してくれる、そんな本。

 

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自分の価値観とか、過去とか、その上にこれからの自分を築くのではなく、一旦それらから自由になろう。そうしなければ「変わりたい」という気持ちは成就されない。この本で指摘されてはじめていろんなものに囚われているのだと自覚ができた。最初はそれに気付くところからだよな、なんて。

 

あたなはいつから「変わりたい」と思っているのだろうか。もし、ずっと「変わりたい」のなら、それは「変われなかった過去」があるということ。同時に「変われなかった要因」があるということ。

 

 この書籍は自分にはびこる価値観に気付かせてくれる。どうしたら変われるのかを徹底して教えてくれる。変わったあとの人生には正解はない。あるのはただひたすらな自由。そうなったとき、はじめてあなたは、あなたとして、生きていくことができるのかもしれない。

 

今、あなたが自身に不満を持っているなら、人生を変えたいと思うのなら。

自分が囚われているものに気付くところからはじめてみればいかがだろうか。

 

 

 

 

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