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鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

「ニートになれ」この世の流れに逆らう生き方のススメ

また素敵な本に出会えました。

 

『講義ライブ だから仏教はおもしろい』著:魚川祐司先生

 

 

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だから仏教は面白い! [ 魚川祐司 ]
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 この本はお世話になっている先輩より頂いた本。

自分では絶対手に取らなかっただろう本だったので、薦めて頂いてほんと良かったなと。感謝を胸に早速レビューしていくよ!

 

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仏教のイメージを打ち砕く、仏教の教えとは

自分では絶対に手に取らなかった本だと先ほど書いた理由としては、主に自分の宗教に関するイメージによるものだ。管理人が抱いていた宗教に関すイメージは二つ。「気味が悪い」「めんどくさそう」いずれもネガティブなものだった。まずスタート地点から宗教そのものへのイメージがよろしくない自覚はある。

 

だから、本を手に取った時「仏教信じてうまいこと生きる、みたいな説法が書いてあんのかな」と少し気が重くなったことを覚えてる。

 

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 そんな中出てきた一文がこれ。

本文より一部抜粋異性とは目もあわせないニートになれ

 

序盤の序盤、開始から10ページぐらいのことだった。仏教の最終目的地を現代風に例えるならこうなると筆者が表現した一文である。

 

いきなり「ふぁっ?!」ってなったわ。仏教の厳粛なイメージどこいったとツッコんだわ。

自分の肉親なり友人なりが「悟りたいから出家してくるわ」といったところで「いってらノシ」と見送れる自信があったけど、「異性と目もあわせないニートになってくるわ」と高らかに宣言された日にはそりゃもういくら鳥頭でも止める。酒でも酌み交わして話聞いてあげる方向にシフトチェンジする。

 

とまあこんな感じで、本書は抱いていた仏教のイメージが粉砕される始まり方をする。壊すところからすべてが始まる!みたいな攻撃的思想は好きだけど、インパクトが核兵器である。跡形もないのである。

こんな感じの仏教の印象破壊活動(管理人命名)は本書のいたるところに仕組まれている。渇愛の例に「おっぱい」を引き出したり、輪廻をRPGのレベル上げと表現したりと仏教の入門書というカテゴリーの中ではカオスな書物になるだろう。それが読んでいて楽しかった。 

 

仏教って難しそう・・・そのイメージに一言物申す~難しいのは本当に仏教か~

仏教を理解することはすごく難しい。このイメージは正解だと思う。

古からあったものだからこそ単純ではない。時代にさらされ、政治に楯突き、人々を救い。いろんな歴史を介して現代まで残っているものは理解が難しい。

 

なぜ難しいか。

 

それは昔のものを理解するのに当時と同じ物差しをもっていないことが原因だ。たとえば、占いによって国家を統治していた時代。生まれた赤子を「占いでコイツは将来国を滅ぼすことになると出た、なので今のうちに殺しておこう」みたいなことを権力者が言ったとする。いくら「んなわけあるか」と誰かがつっこんだ所で赤子は殺されることになる。それに従う風潮があり、それに従う人々がいるからだ。その風潮そのものが 理解できないと訴えたところで「そういう時代だった」の一言で片がつく。占いを絶対とし、それに従う人たちを現代人は多分理解できない。それは非科学的なものに対しての姿勢が理解できないわけではなく、物差しが違うから理解できないのだろう。

 

価値観が違い、必要だと思っているものが違い、生活が違う。教わることも、学ぶことも違う。何もかも違うものをそのまま理解しようとしたところで「まあ、そういう考え方もあるのかな」と思うのが関の山だ。違いを理解したのではなく違いを認知しただけ。

マリーアントワネットが「パンがないならお菓子食え」と言ったのは皮肉でもなんでもなく、持っている物差しが違うからだ。物差しが違うと物事に対して理解が及ばなくなる。これは仕方のないことだと思う。 

 

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本書のすごいところは、物差しの違いを超えてくるところだ。

 

 ひとつひとつの説明に現代に置き換えるとこういうこと、というような現代の人が理解できるような尺度に置き換えながら講義が進んでいくので、イメージが付きやすい。 

悟りを開け、輪廻から抜け出せといわれてもわからないけど「異性と目を合わせないニートになれ」といわれたら、それが瞬時に腑に落ちるかは別として、どれだけ仏教が当時奇抜な存在だったかということがよくわかる。

 

なんでみんな輪廻から抜け出したいの?という疑問に対して「それは苦がどうのこうの」と説明されるより「RPGで永久にレベル上げするようなもんやで」と言われるほうが「おk納得した」となる。これも現代の物差しに置き換えているからこそだ。

 

なぜか生きるのが苦しい、なぜか虚しい。そんな生き方を見直せるのが仏教の思想

宗教を学ぶということと、宗教を信仰するということはイコールで結ばれる。本書を読む前の管理人はそう思っていた。

自分はどこの宗教にも属していないと自負しているが、それは信仰することへの恐怖心が付き纏うからだ。自分で培ってきた独自の哲学があり、その哲学があるからこそ自分の行くべき方向が見えるのだと思っている。

 

宗教は完成された哲学のような側面もある。それに触れた際、自分の哲学はぶれてはいけない方向に歪んでしまうのではないか。いろんな人が影響されてきた仏教を目の前にして、自分は揺らがずにいられるのか。また方向性を見失うのではないか。そんな恐怖心がどこかにあった。

 

しかし、本書を読破して杞憂だったと思う。

 

あとがきより抜粋

本書の目的は、私の考える「正しい仏教・本当の仏教」を紹介して読者の皆様に信仰していただくことでは全くありません。そうではなくて、多様に存在する「仏教」の諸思想を理解するための前提となる知識を提供して「仏教があなた自身にとって価値があるかどうか」ということをお読みになった方がそれぞれに判断するための一助たらんとすること。それこそが本書の執筆された目的です。

 

この記述通り、本書の中には仏教を布教するニュアンスがない。あくまで仏教と言うものはこういうものだと表現するに留めている。仏教がこんなにいいものだというのではなく、こういう思想でもって現在まで受け継がれてきたという単なる事実を語っている。

その中立的なスタンスが最後まで読み進められた理由だ。

 

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その一方でこんな言葉もある。

本文より一部抜粋

「異性とは目も合わせないニートになれ」と教える、私たちにとってヤバいブッダの教説はそういう性質の教えとして二千五百年間きちんと存続してきたわけです。つまり、「異性とは目も合わせないニートになれ」という人間の生き方に真っ向から逆らう教えに、それにも関わらず価値を見出した人たちが二千五百年間存在し続けてきたということです。 

 

 世の中に必要のないものは消える、これが人間社会の摂理。

ならば2,500年間存続してきた仏教は紛れもなく、人から必要とされてきたものだ。だから、その価値を信仰とは別の視点から伝えたい。仏教現代思想の一つとして、有意義に使ってもらいたい。そんな思いが伝わってくる本だと感じた。

 

もし、あなたが今の生き方に窮屈さを感じるなら。なにかが足りないと、なぜか虚しいと思うのならば。

一度この本を手に取ってみては如何だろうか。今までにない価値観がきっとこれからを生きる助けになると思う。

 

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