鳥頭奮闘記

「3歩で忘れる鳥頭」と称された管理人が送る備忘記録。人生って常に修羅場。

手形について~手形取引の仕訳のコツ~

前回まで手形についての解説をやってきたわけですが。

ここまでは問題なく進めた人でも、いざ仕訳の問題となると躓く人が多いようでして。当ブログでもそんな山場について触れる時期が来たようだ。

 

 

なんで手形の仕訳が難しいかというと、問題文のややこしさが圧巻だから。それに尽きる。

 

【問】

A店に商品を300円分売り渡し、代金のうち100円を当店がB店受取人、C店名宛人として振り出した為替手形を裏書き譲渡され、残りは現金で受け取った。

 

 

「登場人物多いなこれ!!」とどっかで誰かがツッコんだそうだ(自首)

 

為替手形のせいで登場人物が多いし、問題文がややこしくなる傾向がある。うん、何回も鳥頭は殺害されている。

 

 

 

 

 

『そう、事件は意図的にややこしくされているのだよ、ワトソン君』

 

管理人「出てくると思いました、ホームズ先輩」

 

『事件のところに探偵あり、そんなコトワザがあるが所以だよ』

 

管理人「そんなことわざないし、そろそろあんた重大容疑者疑惑かかるよ」

 

『さて、今回の事件について。計画された取り引きは実はシンプルなものだった。だが犯行の手助けを行った者がいる。これがこの事件を難しくしている鍵だ』

 

管理人「簿記の問題が難しい=出題者の犯行という図式がしれっと成り立ってしまった件」

 

『本来ならば取引は1対1で行われるはずだった。事実そうだった。自分の行った取引が文章化されたことによって一番驚いたのはA店かもしれない。この事件の肝となるのは取り引きの裏で行われていた、もう一つの取り引きだ』

 

管理人「ごくり」

 

『共犯者たちは無自覚に犯行をやってのけた。これにより鳥頭は当初の計画よりもスムーズに殺害された』

 

管理人「ど、どういうこと?」

 

『まだわからないのかね、ワトソン君。考えてみたまえ。先ほど私は言ったはずだ。この事件、取り引き自体はシンプルだったと。一つずつ紐解いていけば、この事件のカラクリが見えてくる』

 

 

 

文章問題の意味がわからなければ、問題を分解して一つ一つ理解していけばいいよって、かあちゃんがいってた。ホームズ?誰それおいしいの。

 

【問】

A店に商品を300円分売り渡し、代金のうち100円を当店がB店指図人、C店名宛人として振り出した為替手形を裏書き譲渡され、残りは現金で受け取った。

 

・当店がA店に商品を売った。

為替手形を裏書譲渡された。

・現金を受け取った。

 

これだけ。

 

【解】

受取手形 100   売上 300

現金   200

 

 

 

「代金のうち100円を当店がB店指図人、C店名宛人として振り出した為替手形

これ無視でいいの?!ってなるかもだけど、冷静に考えてほしい。

 

当店なんも関係ねえ!!

この手形を受け取ることで自分の「支払手形」なり「受取手形」なりが増減したらややこしいけど、過去に「払っといてー」で済ませた取り引きだし。

 

 

 ややこしかったら問題文ばらしゃわかりやすいよっていうだけのお話